濃厚なつけダレには肉厚の鴨肉がたっぷり。自慢のつくねも入った「鴨汁そば(1780円)
そば打ち歴20年以上の店主がリズムで切る手打ちそば
JR、京成船橋駅から徒歩約10分、船橋市役所からほど近いところにある「船橋更科」。店内はシンプルな造りで、中央 に構える大きなテーブル席を含めて32席、座敷は18席用意されている。
同店のオープンは22年前。「麺類がとにかく好き」という立﨑龍一さん(39)が店主となったのは2年前。麺といっても蕎麦を選んだのは、「作るのに一番難しいと思ったから」だという。当時は機械製造が主流だったというそばに手打ちで挑戦したいと思い、調理師専門学校卒業後、市内在住の立﨑さんは地元で出会った同店で修業を積んだ。さまざまな経験が自信につながり、20年経った2013年、ようやく独立してみようと決意、満を持して先代から店を受け継ぐことになった。
メニューはもりそば(670円)、かけそば(670円)、天ぷらそば(1400円~)ほか約30種類と数多い。中でも店主自慢のひとつは、旬の食材を練りこんだ「季節のかわりそば」(1050円)。黒ごま、ゆず、桜えび、紫いもなど、時期によって月替わりで異なる風味を楽しめる。ランチには、鳥もものひき肉に叩いた首子肉、ぼんちりなどを合わせた作りたての鳥つくねが入った「鳥団子汁・鳥団子南蛮」(930円)がよく出るという。「蕎麦屋の肉豆腐」(780円)や「季節のてんぷら」(1100円~)、「じゃことネギのおつまみ」(650円)などの単品料理も豊富で、海苔や貝は船橋産を使用している。
基本は先代の味を大切にしているが、この夏から立﨑さん考案のメニューも加わった。例えば秋限定の「きのこ汁そば」には別添えで自家製きのこのペーストやオイルを付け、途中で味の変化を楽しんでもらうように工夫した。冬に提供する「牡蠣そば」にも独自のアイデアを盛り込み、立﨑さんは今後の立案も楽しみだという。
ガラス越しに蕎麦打ちが見られる店舗外観 |
奥には座敷もあり、大人数での食事会にも対応 |
みつばと海老のサクサクなかき揚げ「かき揚げ天種」(1100円) |
信州更科蕎麦處 船橋更科 |
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