2014年11月01日 配信

◆この人に魅せられて 私と仕事

イラストレーター 中村頼子さん

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下の六条麦茶のパッケージに見覚えがある人は多いだろう。
実はこのパッケージのきりえは、船橋市本町在住のイラストレーター中村頼子さんの作品だ。
物心ついた頃から自然に絵を描いていたという中村さん。「両親が広告の裏紙を取りためておいてくれていたので、当時はマンガですけれど気がつくと絵を描いていました」とふりかえる。
在学中は油絵をメーンにしていたというが、東京都美術館で行われていた「日本きりえ美術展」を鑑賞したことがきっかけで、きりえの魅力に惹かれ、独学で制作を始めていった。
「油絵は塗り重ねていくプラスの作業ですが、きりえは切り抜いていくというマイナスの作業です。そのどんどんそぎ落としていく作業が実は自分の性分に合っていたんです」と中村さん。
女子美術大学洋画科を卒業後、メーカーで商品企画に携わり、イラストレーターとして独立。仕事人としてイラストレーターをしていくに辺り、始めは自分の作風と依頼主の要望との間で悩むこともあったという。しかし、仕事として受ける以上、要望に応えながら、その中で表現していくことがプロとして大切なこと、と出版物や広告のイラストを制作している。その傍ら、きりえ講座の講師も行い、きりえの魅力を伝授している。丸山公民館では6月から11月にかけて、5回限定できりえ講座を開講中。
来年度で 10回目を迎える、船橋市民ギャラリーで毎年開催の「千葉きりえ美術展」や、市内のギャラリーヘイロク(船橋市本町3-29-2)にも出展。イラストレーター仲間と銀座でも展覧会を開き、活動の幅をどんどん広げている。

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◆中村頼子さん
プロフィール ◇1958 年 東京都出身
女子美術大学付属中学校・高等学校卒業
◇1974 年 船橋市に転居
◇1981 年 女子美術大学洋画科卒業
◇1981 年 (株)今泉入社
◇1983 年 イラストレーターとして独立

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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