2014年11月01日 配信

◆ふなばしこんな会社

通学中に感じた不便を事業化
学生時代に設立の法人が10周年に

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JR船橋駅と京成船橋駅の間、船橋FACEビルの連絡通路にボランティアで運営されている図書館がある。運営するのはNPO法人「情報ステーション」。今年8月24日、設立から10年の節目を迎えた。
情報ステーションが産声を上げたのは代表の岡直樹さん(30)が19才の夏。二和向台から早稲田大学へ往復4時間の通学電車で毎日1冊の本を読んでいた岡さん「地元に帰ったら20時過ぎ、公立の図書館は閉まっているんだよな…」とぼんやり考えていた。「自分みたいな人がたくさんいるんじゃないかな」と、NPO法人を設立した。
1期目は地元で行われるイベントのフォローに奔走した。2期目にイベントで知り合った船橋FACEビルから2階の連絡通路の有効活用を持ちかけられた。かねてから胸に秘めていた思いを実現化しようと本の寄付を募り、第一号の民間図書館を設立した。
現在、船橋市内を中心に29店舗の民間図書館を運営。商業施設やマンション、老人ホームなど出店場所は多岐に渡る。100冊程度の小規模なものなら休憩スペースなど活用して月3000円程度でオープンすることも可能だという。「棚に並べる本の冊数によって月額が変わります。訪問のたびに本の入れ替えを行います」と仕組みを語る。年間の事業費は1200万円程度。そのほとんどが事務所の家賃や本の配送費用にかかるという。4月に30歳の誕生日を迎えた岡さん、「作ってみてわかったのですが、図書館や本をキーワードにコミュニティが形成されるんです。街づくりに有効な手段だと手ごたえを感じている」と、この10年を振り返る。「10年で約30ヶ所しか開設できなかった、これからの10年で日本中に民間図書館を作りたい」と今後の夢を語る。

◆NPO法人情報ステーション

住所 船橋市本町1-3-1
営業時間 047-419-4377
代表 岡 直樹
ボランティアメンバー 約600人
蔵書 7万冊以上

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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