2014年06月01日 配信

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心を癒す花を撮り続けて30年…通算30冊目の写真集

全国各地を自家用車で回り、その土地に咲く花などの植物風景を撮影し、人々の心に訴えかけている写真家・安原修次さん(78)。
以前は千葉県内の小中学校に勤務していたが、当時から生徒たちを被写体として撮影していたという。その中で人や物の自然の姿を撮ることに魅力を感じ始めた48歳の時に教壇を降り、植物写真家に転身した。
最初に発行したのは自費で出版した写真集『千葉県野の花』。営利よりも各地の人々に地元の植物を知ってもらいたいという想いで、手配りで学校に寄付などを行い、いかに花の写真が人々の元気の素になるかを伝えてきた。不景気で出版業界が厳しいときは一部費用を負担して発行する事もあったという。
そして最新作の『浜通りの花』(ほおずき書籍・税別1800円)は昨年発行した『三陸の花』に続く、震災関連の第2弾。「花で被災地の方々を癒し、励ましたい」と安原さんが語るように、表紙の花はハマヒルガオ。津波で海水にのまれても、花を咲かせるその姿に勇気づけられるとの声も多い。タイトルが示すように、東日本大震災で甚大な被害のあった福島・浜通りに咲く花々を撮影し、一つひとつの品種に撮影エピソードを綴っている。花の情景が分かりやすく、希少な花が記録されていることで評判だ。「出版に至るまでは簡単ではありません。でも、自分の写真をみた方が少しでも元気になっていただけるのなら、何の苦労もありません」と語る。
不定期で発行する手書きの「つぶやき」も、安原さんの本音が伺える内容だ。写真集と同様、問合せは、安原さんTEL:090-4010-1804まで。

【プロフィール】
昭和11年 3月30日生まれ 群馬県中之条町出身
昭和29年 群馬県立中之条高等学校卒業
昭和32年 千葉大学教育学部卒業
昭和33年 教員として千葉県内の小中学校勤務
昭和59年 退職
昭和59年 写真家を始める

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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