マグロの骨からスプーンで丁寧にこそぎとった中落ちをふんだんに使った「中落ち定食」(750 円・左)と、創業の味を今もなお守り続けている「もつ煮定食」(650 円・右)
船橋市場で45年、創業から60年以上の老舗
船橋市内中心部に位置する船橋市中央卸売市場。実は、一般客も市場の中で買い物や食事を楽しむことができるのをご存知だろうか。この市場で「知る人ぞ知る名物」と言われるのがマグロの中落ち定食。マグロのせりが行われている市場ならではの一品だ。
市場内で数々の飲食店が軒を連ねる中で、同市場の開設当初から45年にわたって市場で働く人たちの胃袋を満たし続けてきた福田家食堂は、現在の店主・土居靖さん(57)で3代目。靖さんの義理の祖母にあたる福田いちさんが、船橋漁港近くに市場があった60年ほど前に創業したという。創業からの日々を感じさせる暖簾(のれん)をくぐると威勢のよい声が「いらっしゃい」と出迎えてくれる。カウンターメーン、15席の店内は、創業当初からオープンキッチン方式をとっている。
市場ならではの中落ち
競りが終わったマグロの骨から旨味のたっぷり詰まった肉をスプーンで丁寧にこそぎとった中落ちをふんだんに使った「中落ち定食」(750円)は、創業の味を2代目の秋元辰子さん(79)が今もなお守り続けている「もつ煮定食」(650円)とあわせて同店の看板メニューだ。多数のメニューがあっても常連客は、ほぼ全員がこの2択なんだという。
ご飯は大盛りにしても追加料金一切なし。味噌汁とお新香に日替わりの小鉢がついているので栄養面でもバランスがいい。
店内は、創業当初からオープンキッチン方式をとっている。 |
煮魚か焼き魚どちらかは、毎日用意されている。 |
煮魚か焼き魚どちらかは、毎日用意されている。創業からの日々を感じさせる暖簾(のれん)をくぐると威勢のよい声が出迎えてくれる。 |
船橋市場の福田家食堂 |
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