2012年09月01日 配信

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みんな元気で、楽しい生活が送れますように。
毎日の送迎バスの風景

じっとこっちを見ている。言葉・表情を覗き込んでいる。自分では喋れなくても、こちらの言っている事はわかるのだ。知的障害の子ども達は、目をキラキラさせて私にせまってくる。朝と帰りの送迎バスは、子ども達の足代わりだ。「おはようございます」と明るいお母さん達の弾む声。バスのステップに乗り込んでくる子ども達。

「今日はどんな事が待っているのだろう」と、毎日かわす挨拶。挨拶を言える子も言えない子も、今日の始まりは同じ期待感・ワクワクの登校風景だ。窓から外の景色を見ている子、少しおしゃべりができる子は、私たちに話しかけて来てくれる。

「あのねぇー、○○やったのよー」「明日ランド行くんだ」「地震やだねぇー」「おばあちゃんが『早く寝なさい』って言ったのよ」と話す子ども達。私も、「ふーん、そうなんだ。嬉しかったのね。地震は怖いよね」と言葉を交わす。

こっちの様子を見て、顔をパンパン叩く子には、「痛いからダメだよー!隣に座るからやらないでね」と言い、靴を脱ごうとする子には、「靴は大切だよ。足を守ってくれるんだから、履いていようね」と声をかける。

一つ一つが手探りだけど、人と人とのコミュニケーション。肩を撫でたり、握手をしたり、言葉をかけたり。一生懸命話しをすると、必ず相手の琴線に触れる気がする。/p>

時々バスに乗る前から泣いてる子も。お母さんに叱られちゃったのかなぁ、学校行くの今日はイヤだったかなぁ、もっと遊んでいたかったのかなぁ。そんな時は「おはよう。今日も一日頑張ろうよ。学校行くと楽しいよ」なんて言いながら、抱っこしてバスに乗せる。座席に座ってから暫くはそっとしておく。誰だってそんな日はあるよね。俯いていた顔が少し上を向いたら、「おはよう。そろそろ学校だよ。今日は○○ちゃんの好きなプールあるかな?」と、すかさず話す。他の子にも「そろそろ降りる準備して。荷物は大丈夫?○○ちゃんもう起きて」と声をかける。

今日一日が始まりました。みんな元気で楽しい生活が送れますように。私も頑張るぞー。沢山の明るい笑顔の子ども達から元気をもらい、仕事をします。帰りのバスで会うまで怪我しないでね。歌を歌って、前に進もうよ。暮らしずらい毎日だけど、ストレスが多い生活だけど、みんな応援しているよ。私もみんなも先生もお父さんお母さんも、おじいちゃんおばあちゃんも、みんな君たちの味方です。

船橋市立船橋特別支援学校
中・高等部〈金堀校舎〉

住所 船橋市金堀町349-1
電話番号 047(457)2111

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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