2011年07月01日 配信

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知的障害者が地域で生活してゆく上での
夢・願望・理想を実現(cometrue)する

NPO法人カム・トゥルーは
こうしてスタートした

「石陶房」は知的障害者の作業所として、十年前の平成十三年一月に誕生しました。活動を続けているうちに、地域社会で生活する知的障害者が安心してその人らしく暮らしていけるような支援体制・ネットワーク作りをこれまで以上に充実させたいと考え、平成十六年八月から「NPO法人カム・トゥルー」として新たにスタートしました。夢・願望・理想などを実現する(cometrue)。知的障害者やその家族が地域で生活していく上で「~できたら…」という願いに応えていきたい、という思いを込めて名付けました。

その後、地域住民の方々の理解と協力のもと、現在二軒のグループホームを運営しています。グループホームでは少人数の知的障害者が地域の中で生活していけるように、世話人さんの支援・援助を受けながら共同生活を送っています。

石陶房はこんなところ

石陶房は陶芸作業を専門とした知的障害者の作業所としてスタートしました。障害者が表現力、創造力などを十分に発揮し、障害者・健常者の別なく共に芸術面で社会で認められ、社会に溶け込んでいくことを目指して活動しています。そのため一般のアーティストの活動の場であるクラフトフェア・マーケットなどでの販売も行っています。

また、出張陶芸教室も開催しています。これは各種団体を対象に私達スタッフと障害者が共に出向き陶芸指導を行うものです。この活動を通じて障害を持つ方と一般の方が自然に触れ合い、また多くの方々に理解をしていただける場になればと考えております。教室では陶芸指導はスタッフが行い、障害者は粘土や道具を配ったり、作陶の手助けを行う等、アシスタントとして活動しています。それでも最近ではメンバーの技術が向上して、指導面でも活躍する場面が増えています。陶芸教室で「先生、教えて」と声をかけられ、自信を持った面持ちで指導をしている様子はほのぼのとした光景です。

みなさんも自在に変化する素材「粘土」に触れて形にする貴重な体験を企画してみませんか?希望者が十名以上と会場(公民館等)をご用意いただければ指導にまいります。出張陶芸指導のお問い合わせは、047(477)0554石陶房までお願いします。

その他、就労を目指した活動として、情報誌の広告折込・配布、受注作業等の下請け作業を行っていますが、作業の合間に流木作品の制作や裂き折りによるコースターや鍋敷き、布草履の制作等の創作活動を取り入れ、勤労意欲を高めています。

こうした活動をしていく上で、ボランティアの方々の存在は欠かせません。現在では作品作りや受注作業の補佐、月二回の水泳活動の補佐等ボランティアの方々にお手伝いただいています。その中で障害者の方も職員とはまた違った人間関係を経験することができています。

こうしたお互いに利点のある関係をもっと作れるように、私は今後とも各方面のご協力をいただきながら、障害者が安心してその人らしく活動できる事業を展開していきたいと考えています。

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理事長・所長 石﨑達也さん

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【NPO法人 カム・トゥルー】
石陶房(せきとうぼう)
(指定就労継続支援B型事業所)
船橋市前原東4-21-9-2F

☎047(477)0669

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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