おかめ鮨

2011年05月01日配信

江戸前寿司おかめ（3150円）寿司8カンと巻物1本。

握りは2520円（江戸前寿司おためし／寿司7カン、巻物半分）から

地元の食通が通う御殿通りの人気寿司店

船橋駅南口の本町通りに併走する御殿通り沿いに老舗の『おかめ鮨』がある。いかにも高級店といった店構えにいささか気後れしてしまいがちだが、一歩店内に入ると親方の柴田英昭さんが威勢の良い「いらっしゃい！」という声と温かな笑顔で迎えてくれる。

船橋で生まれ育った英昭さんは3代目。高校卒業後、上野の『鮨処寛八』、六本木『鮨奈可久』などで修行、『江戸前鮨の仕事』に心酔し厳しい修行を経て船橋に帰りおかめ鮨を継いだのだ。全国から集まったネタを親方自らが毎日買い付けに出向く。築地市場と船橋市場の両方を仕入れに使うが、同じものであれば船橋市場のものを率先して使用するところに地元っ子らしいこだわりを感じる。

「いい握りは沈む」
だからこそカウンターで味わう喜び

おかめ鮨の握りは是非、カウンターに座って味わってみたい。これは、「いい仕事をしている寿司は沈む」という柴田さんの言葉による。シャリの量や握りに含まれる空気の量はネタによって微妙に変わる。シャリがネタを自然な形でフォローし、邪魔にならず絶妙なコンビネーションを発揮するところに、旨い寿司の鍵があるのだ。時間が経ってしまうと、シャリは冷めネタにあわせたシャリはそのバランスを欠く。握りたてを味わう事で、寿司の旨さを余すところ無く満喫できるのだ。