2011年04月01日 配信

307_sikisya.jpg

携帯電話やゲームは1日30分以内、30cm以上離して!!
学童期の近視の原因とは・・・

前回、屈折性近視についてお話ししましが、今回は、軸性近視のお話です。
本来、近くを見る時は、毛様体筋を緊張させ、水晶体の屈折力を増加させ、ピントを網膜に合わせる(=調節)と前術しましたが、残念ながらピント合わせ不足が生じることがあります。その調整不足分(=ズレ)を“調節ラグ”と呼びます。調節ラグがあると何で近視化しやすいのでしょうか?本来は、調節力だけで、近くにピントを合わせられるのですが、調節ラグが大きい子供は、調節力だけでは、ピントを合わせきれないために、そのズレを補うために、眼球自身が後方に延びる構造変化(=眼軸延長)を起こしてしまいます。眼軸が延長すると、遠見時(=未調節)では、ピントが網膜の手前にあってしまい、ぼやけて見えます、この状態が軸性近視です。

調節ラグは、学童期に大きいのが特徴で、その大小は遺伝的にも左右されてしまいます。ただ、20センチと30センチでは、ちょっとの差と思われますが、調節ラグの起こり方が大きく違うことがわかっています。

30—30を守りましょう!

“30—30”とは、見る対象物までの距離は最低30センチ以上、1回30分以内を心がけることです。“30—30”を守ることで、毛様体筋の収縮状態が固定することを避けて屈折近視を予防し、調節ラグの起こり方を最小限にして軸性近視を予防します。
携帯電話やゲームは、子供の腕の長さも加わり、多くが20センチ以内になりますし、面白いから、30分以上続けてしまいます。理論的には、最も近視化しやすい状態と言えますね。

307_sikisya2.jpg

【さいとう眼科
〒273-0864 船橋市北本町1-3-1 Kメディカルモール
☎047-460-2211

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード