現在では団地の多くが暗いイメージで語られることが多いが、金杉台団地では裏腹に住民が組織した『船橋金杉クラブ』の活動が盛んだ。
クラブでは街の価値を再発掘し、街が抱える問題を解決しようと活動している。現在は『花と緑』という観点から金杉の魅力を伝えるべく『花めぐり散歩会と野草の撮影会』が定期的に行われている。
この会は、毎月1~2回程度、花が見頃となる7月下旬から9月下旬までの期間に植物の専門家と一緒になって散歩しながら金杉の野草を観察、撮影するというもの。最終的には撮影した写真を11月に行われる展示会の場で一般公開し、それまで散歩会に参加できなかった住民にも金杉の魅力を再認識してもらおうというのだ。
散歩の案内役を引き受ける金子謙一さんは「金杉台団地は緑豊かで野草の観察に最適な場所。住宅地の近くで野草を観察できるという素晴らしい環境に恵まれている事に気が付いていない人が多い」と団地の魅力を語る。
地元スーパーの協力で生鮮朝市の開催
団地中心部にある商店会から数年前にスーパーが撤退したことで、高齢者が生鮮食品を購入しにくい状況が続いている。これを受け、地元のスーパー『ランドローム』に協力を仰ぎ8月22日9時から12時(売り切れ御免)にクラブ主催で千産千消の生鮮朝市を行う。団地住人が、自ら直面している問題に対し前向きに取り組む事で環境は変わってゆく。金杉台団地は、来たるべく高齢化社会に住民の力で対策を打ちつつあるのだ。
案内役の金子さんは休日を利用して
花めぐり散歩会を行う
多い時には15名程度の参加者になることもあるという
季節ごとに見学できる野草は変わる。取材時は秋の野草もちらほら見られた
次回以降の『花めぐり散歩会と野草の撮影会』開催予定
●9月1日(水)10時~11時
●9月22日(水)10時~11時30分
船橋市金杉台2-2-11-503
代表/中村哲雄
問合せ/047-448-4669
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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