2010年07月01日 配信

利用者がその人らしく笑顔で生活出来る為に、

 施設介護支援専門員としての役割

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施設ケアマネジャーネットワークの会

代表 平尾 悟さん

私は現在、特別養護老人ホームの施設介護支援専門員(施設ケアマネジャー)として勤務しております。仕事内容としては、指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準では、指定介護老人福祉施設は、「施設サービス計画」に基づき、可能な限り、居宅における生活への復帰を念頭に置いて、入浴・排泄・食事等の介護、相談及び、援助、生活上の便宜の供与その他日常生活上の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営む事が出来るようにすることを目指すものでなければならない」と規定されていることから、利用者に係る処遇等全て施設ケアマネジャーが作成する施設サービス計画の出来次第に係っております。

施設ケアマネジャーの役割

施設ケアマネジャーは、介護保険上の施設系サービスにおいて人員配置が義務づけられ、施設サービス計画書を作成し、各専門職のサービスを調整して提供することが主な仕事です。施設の特徴や独自性を生かして自立支援や生活の質の向上を行い、在宅での生活の可能性を探ります。

入所されている高齢者の方々は、住み慣れた家でいつまでも生活していたいと願っていると思います。しかし、現実は様々な事情により施設での生活を余儀なくされ、家族のため我慢している方も少なくないと思います。

生活の場が在宅から施設に変わったとしても、入浴や排泄等の身体的な介護のみならず、その方の生活様式や趣味など心理的な介護についても、全てとはいかないまでも少しでも近づけるようなサービスを心掛けております。

しかし、計画作成に当たり、相談する相手が近くにいない、研修する機会が少ないなど思い悩んでいた時に、他の施設ケアマネジャーも同様の悩みを抱えていることがわかり、同じ悩みを持つ施設ケアマネジャーでネットワークの会を立ち上げることとなりました。

施設ケアマネネットワークの会の活動

平成20年6月に第1回目の勉強会が開催されてから、約2年間、活動を続けてきました。

構成メンバーは、船橋市に限らず近隣地域の特別養護老人ホーム・老人保健施設・グループホーム・小規模多機能施設・特定施設の施設ケアマネジャーが有志で1カ月に1度集まって活動しています。

主な活動内容は

①施設ケアプラン業務の勉強会

②ケアプランの事例検討

③介護保険制度に対する情報共有・

意見交換

④施設対応アンケート実施

などです。

活動の成果として、ケアマネジメント業務の再認識が出来た事や、処遇困難な利用者のプラン作成、施設の特徴に合わせたケアプランの作成の知識習得。施設同士の情報共有などが挙げられます。

今後の方向性としては、施設ケアマネジャーのネットワークを広げて、更なる情報共有し、施設ケアプラン作成のスキルを高めていくことや、施設ケアマネジャー向けの研修会の開催等を実施したいと考えています。

最後に、施設で生活している利用者が、その人らしく笑顔で生活するために、施設、在宅のケアマネジャーが、在宅から施設・施設から在宅へと利用者に継続的なサービスが提供できるように交流・連携を図り、施設で生活することが在宅での生活に少しでも近づけられる様に支援していくことが必要であると考えます。そして施設ケアマネジャーとしては、利用者との対話を大事にし、利用者のニーズを探って、自分が入りたいと思う様なサービスを提案し、ケアプランを作成していきたいと思います。

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社会福祉法人修央会

特別養護老人ホーム 船橋百寿苑

船橋市古和釜町791-1

?047-469-0100

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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