日頃、船橋市民の健康を
陰日向から支える保健所
新型インフルエンザの対策について
うかがってみた。
中核市である船橋市には市の保健所が設置されている。
市民の身近で保健サービスが提供できるが
保健所は、市民生活にどのような係わりがあるのだろうか?
保健所の役割は?
伝染病(麻しん、結核など)やウィルス(ノロウィルス、インフルエンザなど)に関する情報(特徴や広がり方など)を収集し、市民に対する情報提供を行い伝染病などの蔓延を最小限に抑えます。また、新型インフルエンザでは初期段階では隔離しましたが、すでに蔓延してしまっていますので、今は重症者の医療機関への受け入れ体制の強化要請をするなど調整行為も行っています。
他にも飲食店の営業許可、イベントでの模擬店出店届出の受理、薬局の許認可、医療機関が医療法に沿って適正に運営されているかのチェックなど目立たないけれども市民生活に係わっている専門技術チームです。
新型インフルエンザについて。
今年の初め、鳥インフルエンザの流行が全国的に予測されていたのですが、現在流行っているのは豚インフルエンザ(鳥インフルエンザよりも毒性は弱いA型インフルエンザ)です。特徴は38℃以上の発熱に咳や咽頭痛などと共に鼻汁がみられることです。症状は季節性のインフルエンザによく似ていますが、妊婦や透析を受けている方、糖尿病や喘息を持っている方、幼児・高齢者など免疫力が低い方は特に注意が必要です。
市民レベルでできることは?
外から帰ったら手洗い、うがいをする。咳エチケットを守り、人ごみではマスクをするなど基本的には風邪の予防と同じです。ただし、今回の新型インフルエンザに対して免疫を持っている人が極端に少ないので、一度かかってしまうと症状が重くなってしまうこともあるということを頭に入れ、前出の『免疫力の低い人』にうつさない配慮が必要です。感染してしまったら熱が下がってから2日目まで、症状が始まった日の翌日から7日目まで外出しないようにして下さい。
最後に、何か趣味はありますか?
高校時代は野球をやっていましたが、肩を壊して断念しました。大学からテニスに転向しました。昔から足は丈夫だったので今でも週1日はスクールに通って汗を流しています
【渡邉 義郎(わたなべ よしろう)】
昭和17年7月24日 南品川生まれ
昭和44年 千葉大学医学部卒業
昭和47年 千葉労災病院脳神経外科勤務
昭和49年 千葉大学脳神経外科 助手
昭和50年 川鉄千葉病院脳神経外科 医長
昭和55年 千葉県救急医療センター
脳神経外科部長
平成15年 千葉県市原保健所 所長
平成16年 千葉県市川 健康福祉センター長
平成20年 船橋市保健所 所長
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください