2009年06月01日 配信

inoue1.jpg若手靴職人のホープは船橋の
街を活性化させるため自ら
コミュニティをひらく

国道14号線を西船橋から船橋方面へ、海神町に差し掛かり中央病院を越え20m程度先右手に見えるギャラリーのような「和」の店構え。井上さんが代表をつとめる二天一流総本舗はそんな立地にある。

二天一流総本舗!?どんな業態の会社だろう??その由来について尋ねると、「宮本武蔵が好きなんです。五輪の書という書物の中で、二刀流について語っているのですが、武蔵は長太刀と小太刀をそれぞれ手に持ち長太刀で離れた敵と、小太刀で近くの敵と戦います。それぞれの長所と短所を上手くカバーしあいながら最強の剣法として完成している。開店にあたって、ファッション性と機能性という相反する要素をそれぞれ併せ持つモノづくりをしてゆきたいと考えてこの名前を決めました」と井上さんは語ってくれた。

二天一流総本舗

『靴』というものは、その人に合った一足を見付けるのは大変です。歩き方の癖や筋肉のつき方など様々な要素で相性は変わってきます。「足裏を見るだけで筋肉のバランスや歩き方の癖が分かります。なるべく多くの面で体重を支えられるよう足裏の形に合わせた中敷を入れるだけで疲れ方や持久力も変わってくるものなのです」井上さんは、”運動力学“や筋肉についての研究を重ねその知識を活かして、プロのスポーツ選手が少しでも活躍できるように”中敷“を使ったサポートにも力を入れている。

週末だけオープンの靴店で
地元のコミュニティを活性化

普段、井上さんは都内で会社員として勤務している。障害や病気などの影響で市販の靴を履けなくなってしまった足の悪い人が、自分の力で歩く為に最後に頼ってくるオーダーメイド靴の製造・販売を会社で靴職人として勤務している。その為、二天一流総本舗の営業日は、土日祝日のみとなっている。

井上さんが地域のために手がけた最初の一歩は地域のコミュニティ作り。地元を中心に井上さんの活動に興味を持ってくれた方々を招いて年が明けてから月に一回、革を使った「ブックカバー」製作など様々な活動を通じて地域の輪を広げてきた。

井上さんは、「いつか国道14号線を歩行者天国にして多くの地元の方々と一緒に町興しをするのが夢だ」と目をキラキラさせてくれた。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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