2009年06月01日 配信

mori1.jpg食の人間国宝と言われる
農林水産大臣賞の
フードマイスター

♪カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂~♪という軽やかなメロディのテレビCMをご存知の方も多いはず。文明堂といえば、カステラ。その銀座文明堂のカステラを50年以上作り続けている匠の人、森幸四郎さん。江戸時代の幻と云われた「特撰五三カステラ」の製造を復元した功績を称えられ、食の人間国宝に値する「農林水産大臣賞(フードマイスター)」を平成6年に受賞した。

「姉が私より先に銀座文明堂に勤めていて、カステラを送ってくれたんです。こんなに美味しいお菓子があるのかと思いました。ぜひ自分でも作ってみたいと入社したんです」。

昭和27年、17歳で入社して以来、カステラ一筋。下積み時代から変わらないのは、カステラ作りが好きだということ。少しでも美味しいカステラを作りたい――その想いは幻と云われた「特選五三カステラ」をも越えるカステラを生み出した。お取引様含め数百店舗のうち、銀座5丁目店と東銀座店の2店舗でのみ販売されている「天下文明極上カステラ」。栃木県「蛍の里」の有精卵、和三盆糖、コッツウォルド・ハニーを使用した、カステラの集大成とも言える逸品だ。

良い原材料にこだわるのはもちろん、材料の状態、産地、その日の天候や気温などにまで気を配り、生地作りや焼成を行う。さらに厳しい検品に合格したものだけが出荷される。生産性や効率は悪いが、決して機械任せにはしない。それが森さんの、そして銀座文明堂の意地、プライドなのだ。

人間国宝は今年74歳。いまだ現役。銀座文明堂・最高技術顧問として、後進の指導育成、技術の継承に努めている。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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