2009年03月01日 配信

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「イシイのミートボール」でおなじみ石井食品の女性執行役員、東沢和奈さんの朝は新聞に目を通すところからはじまる。

「毎朝、日本経済新聞をはじめ数紙を読んでいます。業務責任として、新聞は絶対に読まなければいけないと思っているので」

大阪で営業を経験後、2006年に東京へ配属。マーケティング部を経て、広報担当の執行役員に任命された。「性格的に辛いことはすぐ忘れちゃうんです」と明るく笑うが、役員となると責任も大きいのでは?

「責任は、営業時代とはくらべものにならないくらい大きく感じます。自己責任が重要なので、“部署の仕事”ではなく“会社としての視点”を持っていないと。ですから、考え方とか発言も少しずつ変わったと思います。そういうことばかり考えて仕事してるわけじゃないんですけどね(笑)」

充実している様子だが、ご自身に足りないものも実感しているのだとか。

「商品についての正しい情報をお伝えすることが私の仕事ですが、どれくらいの人に伝わって、本当に有効に活用されているのかという点でまだまだだと思っているんです。自己満足では絶対にだめなので」

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具体的に、どういうことだろう?

「たとえばミートボール。弊社のミートボールのなかには、いろんなことが詰まっているんです。おいしいだけじゃなく、多くのこだわりがあるんですね。原材料もひとつひとつ現地で確認して厳選していますし、肉も検査をくぐり抜けて管理されたもの。パン粉も含めたすべての素材に物語があって、それらが凝縮されてできあがっているんです。ですからその部分を自慢話ではなく、企業の責任としてお知らせしたいんです。知っていただけば、ミートボールがもっとおいしくなるはずですので」

だからこそ、工場見学をしてほしいとも。

「工場に来ていただいたりきちんと説明させていただくと、『ここまでこだわっててたからおいしいんだね』ってわかっていただけるんです。でも、『こんないいことをしてるんなら、もっと知らせてくださいよ』っていわれることも多くて。そういう点で役割が不足していると実感するので、やるべきことはたくさんありますね」

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船橋の佃煮屋さんから、安全な食品を提供する優良企業に成長した石井食品。東沢さんが伝えたいこだわりは、工場見学とウェブサイトで知ることができる。

「みなさん、食の安全については本当に知りたがっていますし、私たちもきちんとお知らせすることが責任だと考えているんです。なのでご要望にお応えするため必要な情報はオープンにして、今後さらにがんばって伝えていきたいと思います。それから現在は社会が大きく変化していますので、小さな変化も読み取って、企業としてなにをすべきかを考えていきたいですね」

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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