2009年02月01日 配信

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大穴に暮らし続けて40数年。

船橋から都内へ毎日出向き、人々を笑いの渦に誘い込む三遊亭遊笑さんにお話を聞いた。

「ずっと船橋の大穴に住んでてね、学校も船橋から通ってましたよ。大学の落研では、林家正雀と同期です。向こうは芝居噺で、こっちは滑稽噺。滑稽噺をやるために、ずいぶん顔の造作を崩したよね(爆笑)」

なんでも笑いのネタにしようとする精神、いかにもプロの噺家さんだ。

「大学を中退して、四代目圓遊に入門したのが昭和48年。なぜ中退したか? 顔見りゃわかるでしょ(笑)」

では、噺家という仕事の魅力は?

「人にウケる、こんなにいいものはない。落語は、聴くんじゃなく話すもんだって思うね。おもしろいもん。顔もおもしろいしね(また爆笑)」

飄々とした雰囲気が魅力で、定席である浅草演芸ホール、新宿末広亭、それから池袋演芸場、上野鈴本演芸場、国立演芸場に船橋から通う毎日。

「1時間40分かけて来て、やるのが13分で、1時間40分かけて帰る。往復の時間の方が長いんです」

それでもやっぱり船橋がいい?

「船橋は気さくでいいね。大穴のご婦人方を見るとね、みんな(顔をひしゃげて)こんな顔してんだよ(笑)。いかにも安心。明朗会計(笑)。ざぁます言葉なんか使わないもん。『~だっぴゃぁー!』ってね(笑)」

では、愛すべき船橋にひとこと。

「市民栄誉賞お願いします(笑)」

おあとがよろしいようで。

プロフィール

本名:北島元道。昭和26年に東京・江戸川で生まれ、昭和39年に船橋・大穴へ移住。昭和48年、四代目三遊亭圓遊に入門。6年半の内弟子を経て昭和54年4月に二ツ目昇進。「笑遊」と改名。昭和59年 四代目圓遊没後、五代目圓遊門下へ。昭和64年5月 真打昇進。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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