2009年02月01日 配信

 

船橋で生産されたり、穫れたりする船橋自慢の様々な農林水産物を紹介。

今回は、船橋近郊で生産される野菜たちに焦点をあててみた。

chisanchisho_12.jpg
chisanchisho_3.jpg chisanchisho_2.jpg

船橋で生産される野菜た  にんじん、小松菜、ほうれん草など

都市の中の畑から生まれる貴重な宝物

 

私達の食生活になくてはならない食物である野菜。

住宅化が進む中、船橋でも多くの農家が野菜づくりに励んでいる。

そんな船橋の農業を支える団体を訪ねてみた。

 

温暖な気候と肥沃な土地が育てる船橋産野菜

船橋周辺で様々な農業が行われているのをご存じだろうか。

もともとこの地は、気候に恵まれ、土壌も肥沃で野菜や果樹の生産に適していた土地。

中でも、にんじん、小松菜、ほうれん草などは、船橋を代表する野菜として知られ、全国有数の生産額を誇る。

そんな船橋周辺で生産される野菜と農業協同組合の取り組みについてJA市川市に伺った。

「JA市川は市川市と船橋市(一部はJA西船橋管内)、浦安市を管内とします。

農業の中心は、市川市と船橋市になりますが、都市型農業を確立した農家が多く、

首都圏への生鮮食料品の供給地として重要な役割を担っていると組合員、職員ともども自負しています」

市川市は梨の生産で知られ「市川の梨」「市川のなし」として地域団体商標にも登録されている。

対して、船橋市では、にんじんが「船橋にんじん」として船橋ブランドの野菜として市場に出荷される。

特に、これから味わうことができる春夏にんじんは昭和42年に国の指定産地の認定を受けた全国でも有数の栽培面積を誇る船橋自慢の野菜なのだ。  

「春夏にんじんは11月中旬位から種蒔きをはじめ、4月下旬から出荷がはじまり、6月上旬が出荷のピークとなります。このにんじんは市内の量販店やスーパー等で求めていただけるのはもちろんのこと、売り場では品評会を行ったり、市民の方々から集めたにんじんレシピ集を作って配布したりと、市民の皆さんに少しでも船橋のにんじんを知っていただく活動も行っています。

その他、県内で7位の産出額のホウレン草や2位の小松菜(いずれも平成18年実績)も船橋の生産者が誇る安全で美味しい野菜です。ぜひ、地元の船橋で穫れた優れた野菜達を味わって下さい」

 

 

chisanchisho_4.jpg chisanchisho_6.jpg chisanchisho_5.jpg chisanchisho_10.jpg  

 

船橋の農家をサポートする研究施設

農家にとって美味しくて安全な野菜を生産するためには行政の技術的なサポートが必要。

農家の経営相談等を行う千葉県東葛農林振興センターの普及指導員・木村知さんは船橋の農家についての思いを語る。

「都市型農業には様々なギャップが付きまといます。地価の高い所ですから相続税の問題で1代で農家をやめざるを得なかったり、畑の周りの住宅に対し、におい等の問題で満足に堆肥を使った農地作りをできなかったり、農薬や殺虫剤の散布にも気を使ったりと、厳しい現実の中で農業を行っています。

しかし、こうした状況で品質の高い野菜を作っている船橋の農家はそれぞれがとても優秀だと思います」

また、農家のために野菜の試験栽培や土壌分析等の業務を行っている船橋市農業センターの

河野一俊さんは、

「農業センターでは、年に数回一般市民向けの市民開放デーや講習会等のイベントを行っています。

市民開放デーでは、野菜苗や堆肥、センターで育てた野菜等の即売、講習会では家庭での野菜作り講座等が行われますので、この機会を利用して船橋の野菜作りに触れてみてはいかがでしょうか」

と語ってくれた。

 

 

船橋市経済部農水産課農業センター

船橋市金堀町522−1

電話:047-457-7481

 

 

chisanchisho_7.jpg chisanchisho_8.jpg chisanchisho_9.jpg chisanchisho_11.jpg  

 

産直にこだわり消費者と生産者を結ぶパルシステム千葉

 

昨年ほど、食の安全や安心が問題になった年はなかっただろう。

相次ぐ食品の産地偽装や輸入野菜の農薬残留等、人が生きて行く上で絶対必要な食というものを根本的に考え直さなければいけない時期が迫っているようだ。パルシムテムは、そんな時代に適合した生協だ。1都8県の10の地域生協が、消費者である組合員の生活文化の向上を目的に設立した事業連合組織で、組合員の暮らしのパートナーとなり、循環型社会づくりに貢献し、人と人との協同を広げることを目指している。船橋市に本拠を置くパルシステム千葉も、こうした理念のもと安心、安全な食の供給のため事業を展開している。

近頃は産直という言葉がよく使われるが、パルシステムでいう産直は一般の産直と際立って異なる点があるという。

「産地がはっきりとしていること。そして、人と人との交流、すなわち生産者と組合員の交流がしっかりとしているのです」とパルシステム千葉の一ノ瀬正人さんは話す。

減農薬や有機農法で農業を行えば安全な野菜が生まれるが、当然通常の生産方法より効率が悪く、しかも手間とコストがかかる。こうしたリスクが本当に良いものを作ろうとする生産者を減らしてしまうが、パルシステムが導入している米や野菜の予約登録制度があれば、生産者は安心して良いものを作ることができる。

さらに、生産者が本当に安心して食べられる良いものを作っているかを消費者である組合人が自ら確認する公開確認会が行われている。

「監査人講習会で有機栽培の基準等を学んだ組合員が監査人となり、現場を視察し、自分達の食卓を支える産地を深く理解します。ここで組合員と生産者の交流が計られるのです。

また、パルシステムが産直をはじめた30年前より推進してきた農薬や化学肥料に頼らない米作りの一環として、田んぼの生き物調査を各地で行っています。この調査には子供達が参加して、多くの生物が生息する本来の田んぼの姿を見ることによって、環境に優しい農業を実感しています」

とパルシステム千葉の三原史世さん。

その他、食育を通じて日本の食事情を考え、自給率の向上を目指す「100万人の食づくり運動」を展開するなど、食料自給率が40%とという今の日本の現状の中で、パルシステムは21世紀を見つめた農業支援と、流通体制を確固たるものにしている。

 

 

パルシステム千葉

船橋市本町2-1-1

電話:047-420-2600

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード