2016年09月01日 配信

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この人に聞きました!

株式会社川宗 代表取締役 石井立朗さん

 

 若手のリーダーとして鮮魚仲卸をひっぱる。川宗(かわそう)の石井さんに話を伺った。
 川宗は、現社長の立朗さんの祖父にあたる宗次郎さんが創業。市場内では、船橋を中心に千葉市など近隣の地元個人店向けの鮮魚仲卸に特化し業容を拡大してきた。

一般客も市場で買い物がしやすいように変化

 立朗さんは、物心ついたころから市場に慣れ親しみ、大学生になると会社の手伝いをするようになったという。「昔は大手のスーパーなどがメインの顧客。箱のまま売ることが多かったですが、今は1匹いくらとかバラで売ることも増えました。プロの仕入れ客に交じって一般の方が毎週のようにいらっしゃることも」と、最近の市場の客層の変化を話す。
 「最近は一部の店を除いて、ほとんどの店が値札をつけていると思います。そういった意味で、一般の方も買いやすくなっていますよね。
気軽に声かけて下されば丁寧に対応しますよ」とも。FAX注文や通信販売などに積極的に進出する会社も増えているが、川宗では対面販売に力を入れる。「当社でも一部FAX注文を受け付けていますが、仕入れに自信があるから、実際に商品を見て買ってほしい」と、その理由を話す。

市場が変わる。生き残るために何が必要か!?

 市場の現状について、「今の市場は若い人が少ない。
 20代~30代は全体の1割~2割程度。後継者がいない会社も…市場で働きたいという若者が少ない」と話す。
 しかし一方で「市場の人間はシンプルな人が多く、人間関係は良好。良くも悪くも枠にとらわれない人が多く、魅力的な人間が多いと思っています」とも。
 築地市場の移転などで全国の市場が注目を集めている。
 10年先に生き残る市場になるために、「個人的には、より質の良いもの、リーズナブルな商品をそろえるなどお客さんのニーズに沿うこと、商品知識や提案力など接客技術を磨くことが大切。近隣の飲食店の方々が少しでも多く買い物に来てくれるように努力する必要がある」と話す。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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