下総中山にある（医）ディーオーアイ土居内科医院（船橋市東中山1-18-10 TEL 047-334-2686）が平成28年8月、ショートステイ（短期入所生活介護）をメインに利用者と介護を担当する家族をサポートする施設「VillettaD.O.I.（ヴィレッタディーオーアイ）」（船橋市本中山2-2-4）をオープンする。
「介護者が体調を崩してしまい、自宅介護が難しい」「冠婚葬祭や旅行などで、介護者が一時的に不在になる」「介護疲れを癒すため、面倒をみてほしい」など、「どうしても」という際に利用できる施設だ。建物1階には障がい福祉サービス事業を展開する㈱りべるたすのグループホーム「はれ」が入る。

ショートステイ 受け入れ態勢の現状

居先生は「往診していてショートステイになかなか入れないという声を多数聞いたから」と、施設開設に踏み切った経緯を話す。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設でもショートステイは併設するが、医療依存度が高い利用者は預かってもらえないケースが多いという。次に病院を頼るが、治療が必要ない人を病室に入れるのは難しく、最終的には差額ベット代がかかる個室を利用することになる。冠婚葬祭のケースで「結婚式」は予定できるが、「葬式」は急な対応が必要になる。家を空ける期間が長くなれば、突発的に出費が10万円近くなることも。
「特別な医療ケアが必要な方、他のショートステイや有料老人ホームで受け入れが難しい方でも、安心して利用できる環境を整えています」と土居先生。

ショートステイの問題点とは

家族が出先にいる時、利用者が発熱したからと突然迎えを要請されるケースにも看護師が24時間対応、利用者の急な体調変化にも即適切な処置が施せる。更に看護師が判断に迷った際も、1日1回土居内科医院の医師が訪問するのでサポートできる。大病院での治療が必要な事態は別だが、そうでなければ家族を呼び戻さずにすむという。利用に関しての地域制限はなく、そうした家族と介護と医療の連携を目指している。

取材協力
土居内科医院 土居良康氏

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