2016年06月01日 配信

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この人に聞きました!

有限会社船昭 専務取締役
高橋純也さん

物事の本質をとらえ、この道何年のベテランとは異なった切り口を探る

船橋市場の青果仲卸として関東圏のスーパーや量販店に青果を卸している船昭の高橋純也専務は早稲田大学応援団出身。卒業後は大手広告代理店でIT系部署の金融営業を担当していた異色の経歴を持つ。高橋さんが結婚した女性がたまたま船昭の娘だったことから縁あって同社で働くようになった。広告代理店培った仕事術で数々の仕事を形にしてきた。
幅広い層から支持を受ける量販店チェーン「ドン・キホーテ」。その店先で数年前から販売するようになった「焼き芋」の火付け役が高橋さんだ。東日本大震災で茨城の芋が放射線風評被害で売れなくなった時、生産者の思いを受けてドンキに営業。「こんな美味い芋なら、南米や東南アジア圏の芋を食べる文化の人たちに受けるはず」と提案、爆発的なヒットになったのは言うまでもない。風評被害をものともせず産地を救うアイデアをひねり出した。
また、市内で大規模な障がい者施設を運営する大久保学園が野菜出荷を開始すると率先して仕入れ顧客に案内した。「自分の子どもが作った野菜が大手スーパーに陳列され、たくさんの人に買ってもらえる」と、親の会に感謝されたという。世の中の問題点を、仕事を通じて解決していく独特の手法。「お金よりも、自分が係わったことで小さくてもいいから何かの文化を生み出したい」と話す。

船橋市場の持っている ポテンシャル

高橋さんは、「東日本大震災・熊本大地震などを受けて、ますます市場のポテンシャルを感じた」と、高橋さん。「市場内にはフォークリフトの運転免許を持っている者だけでも150~200人はいる。災害時に倒れた電柱をどかしたり、倒壊した家屋を持ち上げたり、初動活動に貢献できる人間がこんなに待機しているんだよ」。緊急車両がスムーズに現場に到着したり、倒壊現場から安全に人を救い出せる。駅から徒歩10分という好立地。住宅密集地にすぐに駆けつけられるのが利点だ。「フォークリフトはほぼ電動。バッテリーを非常時の電力供給用にも使える」とも。既存の概念にとらわれない自由な発想を続ける事で畑違いの業種で力を発揮してきたのだ。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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