2015年03月01日 配信

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この人に聞きました!

【千葉県福祉援護会】武石直人理事長

千葉県福祉援護会では藤原エリアを中心とし、東葛地区に居住する障がい者が自分らしく生涯生活することができる環境を提供してきた。障がいを持つ人も年齢を重ねることで、高齢者になるが、以前はそうした人を受け入れる施設は少なく、住み慣れた地域を離れなくてはならない人も多かった。そこで、同会は特別養護老人ホーム、ローゼンヴィラ藤原を作った。「住み慣れた地域で生涯生活することで、人間関係を途切れさせず多くの人と交わることができ、本人やその家族にも楽しみや生きがいを感じて頂けます」と、同会理事長の武石直人さん。

◆障がい者と高齢者の生活を支援するために

2025年には団塊の世代が75歳以上となり、船橋市の高齢者人口が現在より、約1万2000人増加すると言われている。船橋市では高齢者や障がい者が住み慣れた地域で最後まで自分らしい生活を過ごせる「地域包括ケアシステム」という制度の構築を進めている。システムの実現には、医療と福祉が連携し、その人の生活を包括的に支援することが求められる。しかし、生活を支える「福祉」と生命を支える「医療」は、業種の背景やサービスを提供する場所が異なるため、実際の現場担当者と医師など医療従事者との連携がスムーズにいかないケースがしばしば見受けられるなど乗り越えなければならない課題も多いという。市では、福祉と医療の連携を強固にするべく、船橋在宅ひまわりネットワークなどで、高齢者の自宅での生活を支援する事業を行っている。将来的には地域包括ケアシステムが発展し、今まで以上に高齢者と障がい者の生活を生涯にわたって支援できる体制も視野に入れて整備が進められている。武石理事長は「その人の生涯を支援していくためには、福祉と医療の連携の本質がその人の生活に寄り添ったものであることを双方が理解し、歩み寄ることが必要です」と話す。

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