2015年02月01日 配信

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この人に聞きました!

【医療法人同和会 千葉病院】小松尚也院長

◆認知症疾患医療センターの役割とは

医療法人同和会千葉病院は千葉県の認可を受け、東葛南部圏域における認知症疾患医療センターを平成26年10月に設置した。東葛南部では他に八千代市の病院が認可を受けており、船橋市では千葉病院が初めてとなる。同病院では、認知症に関するあらゆる相談を電話で受け付ける医療相談や、認知症が疑われる患者に対して問診や診察および、画像診断を基に初期診断・鑑別を行っている。また、認知症に伴う心理社会的な行動異常を示すBPSDの対処も精神科医が行う。「認知症は治る病気ではありませんが、進行を遅らせること、抑制することができます。また、BPSDを抑えることで、本人や家族にとって穏やかな生活を過ごすことができます」と小松院長。本人や家族がどのように認知症と付き合っていくか、早期発見、早期対象の重要性についての説明を医師から受けることができるのだ。更に、船橋市に在籍する認知症サポート医の資格を持っている医師と連携して、一般市民や医療・介護従事者、行政関係者を対象とした認知症に対しての啓蒙活動を行っている。

◆早期発見・早期治療が重要

認知症でもっとも頻度が高い病気はアルツハイマー型認知症である。病気の時期は3 段階に分けることができる。第1期は物忘れの段階、第2期は認知症に伴う心理社会的な行動異常(BPSD)の出現する段階、第3期は寝たきりの段階だ。認知症が進行し第2期・3期の段階になると、医師と患者がコミュニケーションをとることが難しく、治療を行うことが困難になる。しかし、第1期の段階であれば、本人と十分に意思疎通ができ、治療方針を本人や家族が理解し、しっかりと治療をすることで進行を遅らせることができる。認知症の症状としては、① 今まで好きだったことへの関心がなくなった②身なりを気にしなくなった③買い物などでお金の間違いが多くなった、などが挙げられる。「認知症かと思ったら、医師に気軽に相談してください」と小松院長。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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