2015年01月01日 配信

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この人に聞きました!

平栄三さん(船橋市場協力会)

◆2014年に中央卸売市場から地方卸売市場に転換した「船橋市場」。今後どのような方向に向かっていくのか、市場関係者の話から今後市場が向かっていこうとする方向をうらないます。

(国が管轄する)中央卸売市場から(地方行政が管轄する)地方卸売市場に転換したことで地位が下がったようなところはあります。しかし今のところ、私たち市場関係者の仕事に関しては何ら変化がないのです。長い目で見れば信用度の低下などを受け、売り上げの下がる会社も出て来るかも知れませんが、これも個々の会社が努力すればどうにかなってしまう範囲の話だと思っています。それよりも、市場の企業経営者の多くが良い時代を知っている人たちなので、今すぐに行動に移そうとしない方が問題なのです。

すぐには売上につながらないが、今の時点で何かしらの手を打たなければならないというのは市場関係者が共通で持っている認識ではあります。そのため、一般市民向けに2か月に一回の市場開放イベント「楽市」を開催したり、2014年5月にふなっしーらご当地キャラの力を借りて「船橋市場だョ!全員集合」を開催してきました。

市民に開かれた市場を標榜していく一方で、市場のもつ「集荷」「評価」「荷捌き(分荷)」「配送」「情報」「金融」といった機能が市場経済にとって有効に機能する武器であることも事実です。大手のスーパーチェーンが市場を使わなくなったから弱体化したと言われますが、これは単純に店舗がある地元の市場を使っていないというだけで、本部では一括仕入れのスケールメリットを活かして、どこかの市場で商品をまとめて購入しています。

地域内の病院や高齢者施設、学校などへの食材供給を地元の八百屋さんと一緒に引き受けることで、八百屋さんの後継者問題や食材レベルの均一化などに大いに貢献できると思っています。そして、市民の人に魅力を感じていただくだけでなく、市場の中で働く若い人が夢やロマンを語れるような市場にしていきたいですね。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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