2014年03月01日 配信

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第十六歩:海神の念仏堂

入日神社から南へ、JRの線路を越えた所に念仏堂がある(写真(上))。所蔵の「阿弥陀如来立像」は市の文化財で、中世の頃、海神小学校付近にあった天沼千軒の古寺、善光寺のものといわれ、定じょうちょうよう朝様の優れた仏像である。
この念仏堂では、毎年3月の第2週の日曜日に、「天道念仏」という伝承行事があり、今年は3月9日(日)11時より行われる。
冬から春にかけて太陽の力の復活の時、五穀豊穣を祈るのである。祭壇の中央に太陽をかたどった「梵ぼんてん天」を立て、その前に大日如来を祀る。「講」の人々が祭壇の前で念仏を唱え、梵天の周りを鉦かねと太鼓に合わせ「テントウダー、ナンマイダ」と唱えながら回る。お天道様の祭りだから毎年好天。春、命の再生と豊作を祈る、素朴な爽やかなお祈りである。永く続けて戴きたい。(写真(下右))
境内の観音堂後方の墓地に、戊辰戦争の官軍墓と、最近復元された旧幕府軍の墓碑が共にある。
この辺りは146年前、明治を迎える時、激戦のあった地域でもある。(写真(下左))

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