Funabachelin no.9
全国有数の梨産地船橋のなしをご賞味あれ
no.09 なし |
千葉県は面積、収穫高、産出額の全てにおいて全国一の梨生産県。中でも船橋市は、県内4位の生産量を誇る国内有数の産地だ。
8月上旬に収穫の始まる「幸水」、8月下旬からの「豊水」を中心に生産しその他の品種を含め10月末頃まで出荷が続く。
現在市内には100件以上の梨農家があり、その半分以上が直売所を経営、消費者に直接梨を販売している。独特のシャリシャリした食感、瑞々しい甘さが人気の「船橋のなし」は、直売所で販売される量が多く、各園オリジナルで作成しているギフト用の梨箱で全国各地に贈られているのだ。
二和東で梨農家を営む船芳園の加納芳光さんは、父・一男さんから受け継いだ昔ながらの方法で梨の生産を手掛けている。
茨城県の施設まで競走馬の糞(ふん)30トンを自ら取りに行き、米ぬかを配合させたものを、ひと夏かけて発酵・熟成させたい肥を作る。梨の需要がピークを迎えるのは8月初旬からお盆明けまでの短い期間。成長を促進させる薬を使用して出荷時期を早める方法をとる農家もあるというが、加納さんは昔ながらの手間と時間がかかる方法をあえて選ぶ。「手をかければそれだけうまいものができるので」と、芳光さん。
芳光さんは昨年から地元二和向台の居酒屋「伏見屋」とコラボして「梨のカクテル」を開発したり梨や桃のシャーベット、枝豆や黒豆のアイスを独自に開発・販売するなど積極的に農業をPRしている。
◆船芳園
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