2017年04月14日 配信

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この人に聞きました!

有限会社八百虎フーズ
代表取締役 吉田勇さん

全国から珍しい果物を仕入れ、取引先と農家との橋渡し役も

業務用青果やカット野菜などの卸売業を営む「八百虎フーズ」。現在本社がある船橋市丸山に昭和54年3月に創業した。当初は小売業として八百屋を始めたが、のちに病院や飲食店などに卸しはじめ、平成6年7月に法人化。現在は納め屋として飲食店、病院、老人ホーム、幼稚園、保育園、学校など350カ所以上に納めている。船橋市場へは平成26年に入ることとなった。
主な取引先は大手デパートや高級な青果を取り扱う八百屋など。果物に関しては普段なかなか手に入らないものを仕入れることも多い。代表の吉田勇さんが全国へ出張し、特別なこだわりを持つ生産者を探して歩き回り、納め先からのリクエストにも応えている。
たとえば以前「アテモヤ」という果物を仕入れてほしいという依頼を受け、それが栽培されている沖縄まで出向き、糖度が25度もあるその珍しい果物を仕入れたこともあった。

「市場」という場所を活かした若手の研修と市民への情報発信も

同社では毎朝社員へ朝食を提供しているが、単純な福利厚生としての意味合いだけではない。市場に集まった新鮮な食材を使い、実際に食べてもらうことで、「食材」が「料理」になるとどういった味がするのか、旬の野菜はどんな味がするのかなど、実際に感じてもらうことができるのだ。また、毎年数名の社員を連れて地方の農家などへの研修旅行にも行っている。
市場で定期的に開催されている「ふなばし楽市」や「船橋市民感謝デー」などのイベントについて吉田さんは、「市場に来てくれる一般の人はおいしいものがあるだろうというワクワク感で来ると思う。販売するだけではなく、旬の食材や食べ方を紹介できるような試食がもっと増えたらいいのにと思う。そうすることで市場全体がもっと面白くなり、リピーターも増えるのではないか」と今後の市場のあり方を考えている。
7年前に「船橋市学校給食青果部会」の会長に就任した吉田さん。食材を提供するだけではなく、その食材のよりおいしい食べ方を提案したいという思いから、同会では食材に関する新しい知識を学校給食に生かしてもらおうと、栄養士と連携を図り、市場で食材の展示会も年に一度行っている。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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