2017年08月21日 配信



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松戸徹船橋市長が掲げる「メディカルタウン構想」の中核に位置する船橋市立医療センターはどのような組織なのだろうか?
今年4 月より同センターの院長に就任した丸山氏に、組織の特徴や医療センターの役割について話を伺った。

医療センターの役割と組織の特徴を教えてください

当病院は、昭和58年の開院以来、地域の中核病院として診療機能を充実させてきました。3次救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、災害拠点病院、臨床研修病院などに指定され、地域の基幹となる「急性期病院」としての体制を整えてきました。
また、病院の敷地内には船橋市消防局の救急ステーションがあります。船橋市・医師会との連携・協力のもと、出動要請があれば医師が同乗して現場に向かう「ドクターカー」を全国に先駆けて導入した病院で、現在も大きな成果をあげています

地域包括ケアにおける病院の立ち位置は?

 急速に進む高齢化にあって医療、介護は国民全員が一丸となって立ち向かわなければならない問題です。急性期病院である私たちの任務は、急病人や重症患者さんに対して質の高い急性期治療を行なった後に、回復期(リハビリ)や慢性期の施設あるいは在宅療養にスムーズにバトンタッチすること。また、地域のかかりつけ医からの紹介状を受けて、がんなどの高度医療を必要
とする病気に対して、大きな病院でなければできない手術・放射線・化学療法などの治療を行うことなどです。
平日の一般外来では、かかりつけ医からの紹介状のある方を優先的に診ます。紹介状がなくても受診はできますが、その場合は診療や検査までにお待ちいただく場合があることが悩みの種です。

ふなばしメディカルタウン構想と医療センターの関係は?

開院以来35年余りが経過して設備が老朽化するとともに外来・手術室などの診療スペースが狭くなっており、高度化する医療への対応や充分な患者サービスの提供が難しい面も出てきています。現在、「ふなばしメディカルタウン構想」の中に医療センターの建て替えが盛り込まれ、海老川上流地区に新病院を建設する方向で具体的な検討が進んでいるところです。現在から未来
に向けて、市民から求められる病院、信頼される病院を築いていくことが使命と考えています。

丸山院長ゆかりの船橋は?

海老川のジョギングロードですね。私は自宅から医療センターまで、時々ジョギングで通勤するのですが、市立船橋高校の陸上部と毎回のようにすれ違います。彼ら彼女らは非常に気持ちの良い挨拶をするので朝から清々しい気持ちにさせてくれます。春には土手の桜が見事に咲きますし、一年を通して気持ちよく走れるところです。

 

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丸山 尚嗣(まるやま たかし) 氏
・昭和32年5月群馬県出身
・昭和57年4月 千葉大学医学部付属病院
・昭和63年4月 船橋市立医療センター
・平成3年4月 横浜労災病院
・平成11年4月 船橋市立医療センター外科部長
・平成24年4月同 診療局長
・平成28年4月 同 副院長
・平成29年4月より現職

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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