2017年02月27日 配信

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船橋市公立保育園父母会連絡会はいったいどのような活動をしている組織なのだろう?

平成28 年4 月から「船橋市公立保育園父母会連絡会」の会長を務める渡辺洋子さんに、その活動内容などについて伺った。

「船橋市公立保育園父母会連絡会」とはどのような組織ですか?

市内には公立保育園27園、私立保育園52園の合計79園の保育園があります。公立保育園は現在27園ありますが、保育の質の向上を目的として現在18園の父母会が参加しています。
職務としては、わたしが就いている会長から、会長補佐、事務局長、行政、広報、会計、フェイスブックページの更新など約14の役割があり、それぞれ担当者を決めて遂行しています。
各父母会の代表者は月に1回開催する事務局会議に出席し、情報交換しています。会議では保育園の現場の声を持ち寄り、話し合い、決定した内容について市や市議会などへ要望書・陳情書として持ち込んでいます。松戸徹市長にも直接要望についてなど話を聞いてもらい、結果を年4回保護者に配布している「連絡会ニュース」で報告しています。

具体的にはどのような実績があったのでしょうか?

今では当たり前のようにある保育環境も、これまでの連絡会の活動があってこそ得られたものも多数あります。
食の面では乳児・幼児の完全給食の実施とアレルギー対応食が実現。また朝7時から夜7時(通常保育は9時から17時)までの延長保育と延長保育料の無料化、朝8時から夕方6時まで正規職員の常駐、育休中や産休明けの上の子の保育、エアコンの設置、平成13年には病児・病後児保育施設がオープンするなど、連絡会で話し合った結果を市へ提出し、これまで実現しています。
以前、市から公立保育園の民営化の話が出た際も、民営化のメリット・デメリットについて話い合いを重ね検討した結果、民営化は何かと効率が優先になるかもしれないという懸念が会員からもあがりました。そして様々な団体と一緒になって署名活動など、市の意向に対する反対運動を行った結果、民営化を阻止することができました。現在は、私立保育園が52園ある中、公立保育園が少ないので、増やしてほしいと要望しています。
より良い保育環境を目指していくためにも連絡会の存在や活動について父母に知ってもらい、わたしたち連絡会のメンバーだけでなく、各園の父母全員の理解や協力をお願いしたいと思います。

今後どのように活動していくかプランはありますか?

船橋市は待機児童数が全国的に見てとても多い状況です。その原因の一つに保育士の離職率が高く、慢性的な保育士不足が挙げられます。時給を上げ、各園に平均3人ずつ新たな保育士を配属できるようになりましたが、まだまだ待機児童を減らすのには他にも改善しなければいけないことが多くあるため、そのための活動を推進していきます。

船橋の思い出の地は?

行田公園です。アスレチックの遊び場がありますし、広いので自転車の練習もでき、よく遊びにいきます。

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渡辺 洋子(わたなべ ようこ)氏
・1977年 東京都中央区生まれ
・2007年 船橋市西船に転居
・2013年 西船保育園に子どもを入園させる
・2016年 現職

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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