2017年04月28日 配信

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船橋警察署長に就任された今の気持ちと活動内容について
平成29年3月6日付で、柏市にある科学警察研究所から船橋警察署の署長に就任された押井信義さんに、船橋での問題点やこれからの取り組み、船橋の印象についてなどをうかがった。

船橋警察署、署長の役割などについて教えてください

船橋市には船橋警察署と船橋東警察署の2署があります。船橋警察署は市内の中部、南部、西部をメインに管轄しており、北部と東部が船橋東警察署の管轄です。
警察署はご存知の通り、犯罪を未然に防ぐこと、事件の捜査をすること、被疑者の逮捕、交通の取り締まりなど、治安を維持することが仕事です。
署員には「心を込めて仕事をしましょう」と最初の挨拶で伝えました。不安な気持ちで署を訪ねる方も多いと思いますので、誠意を持って対応してほしいと思います。
また、次世代の育成も私の仕事と思い取り組んでいます。4月4日から警察官も募集しています。

管轄地域で一番多い問題は何でしょう?またその取り組みは?

一番多いのは「電話de詐欺」。次に交通事故です。まず「電話de詐欺」について、市内で昨年174件(うち管轄内では76件)の被害があり、被害総額は3億4000万円(うち管轄内では1億4700万円)でした。県内では1104件あったので、船橋市が占める割合は16%と上位です。電光掲示板などで防止の呼びかけやヘリコプターでのアナウンスなどで予防対策をしています。高齢者の生活の糧を奪うだけでなく、反社会的勢力へお金が流れているという問題も含んでいます。
普段から息子や孫とマメに連絡をとること、電話でお金の話がでたら疑うこと、還付金など行政から電話での連絡はないということを、心に留めてほしいと思います。
交通事故は、昨年管轄内では975件、うち8人が死亡しており、交通事故発生件数は県下39署中ワースト2位です。千葉県警の報告によると、歩行中の死傷者数として7歳が突出しているというデータがあり、そのような中、船橋市ではスクールガードのボランティア活動が盛んで交通安全への意識、子どもたちを地域で守るという意識レベルが高く、今後もこの見守り活動は継続してほしいと思います。警察署でも移動交番車を2台用意し、パトロールも強化していきます。
警察だけでなく市役所やボランティア団体など市民ともタイアップして対策することが大事だと思います。

船橋の印象は?どのように思われましたか?

赴任してまず思ったことは、治安意識の高い地域であるということでした。船橋市もとても協力的で、市民の安心安全への意識レベルが高いと感じました。海産物や農産物が豊富で第1次産業が盛んなうえ、大規模商業施設も整う、千葉県の中核都市として活気ある街という印象があります。

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押井信義(おしい のぶよし) 氏

昭和33年 館山市で生まれる
昭和57年 日本大学商学部卒業 千葉県警察官拝命
平成17年 警視昇任柏警察署刑事 その後警務部監察官室、警務課人事企画官を経て
平成23年 銚子警察署長
平成24年 警務部参事官兼監察官
平成26年 総務部参事官兼総務課長
平成27年 警視正昇任 警察庁出向 科学警察研究所総務課長
平成29年 現職

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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