2017年06月20日 配信

201707_fukush_thumb

【取材協力】
船橋市習志野台 地域包括支援センター 所長
鈴木ひとみ さん

住所/船橋市習志野台2-71-10
TEL/047-462-0002

高齢者を支える地域の身近な総合相談窓口

船橋市習志野台地域包括支援センターは、医療法人成春会が船橋市から受託し、市内10カ所目の地域包括支援センターとして平成28年4月に開設。
既存の相談窓口として習志野台在宅介護支援センターがあったが、この地区の高齢者の増加に伴い、市の計画に沿って同センターの業務が始まった。「月平均400件を超える相談があり、在宅介護支援センターの頃よりも内容が多様で他機関との連携が必要なケースが圧倒的に増えました」と話すのは同センター所長の鈴木ひとみさん。
地域包括支援センターは、市町村等各自治体が設置主体となり、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーが配置され、地域で生活する高齢者の総合相談窓口になっている。高齢者が要介護状態にならないための予防、権利擁護事業など高齢者やその家族へのサポート、地域住民の心身の健康や生活の安定、地域のネットワークづくりなどの包括的支援事業を担っている。
具体的にはタクシー券がほしい、杖がほしいなどの相談から、急な入院や退院後の生活の不安、認知症についてなどの医療的な相談、成年後見制度についての相談、元気な高齢者が通える予防事業の紹介などさまざまな相談に対応している。地域の居宅介護支援事業所のケアマネジャーに対しては、困難なケースを一緒に考え支援する他、同圏域内の地域包括支援センターとの合同で研修会を企画、開催している。
現在、同センターでは認知症事業に積極的に取り組んでいる。一つは誰でも気軽に集うことができ、交流や相談ができる「認知症カフェ」の周知及び運営支援、もう一つは今年度の要である「認知症高齢者徘徊模擬訓練」を10月28日に開催する予定である。市内5地区で随時開催される同訓練のメイン会場が習志野台地区となり、徘徊者への声掛け訓練などを通じて認知症の人にやさしい船橋を達成するためのまちづくりを目指している。
このほか、高齢者がいつまでも住み慣れた地域で生活していけるよう、医師などの医療関係者、民生委員、地区社協、ケアマネジャーなどが集まり、習志野台地区の地域課題の抽出から地域づくりを行う「地域ケア会議」の事務局となり、定例的に開催している。「地域の身近な相談窓口」として、いつでも気軽に相談に来てほしいと鈴木さんは話す。

この記事は、下記法人の皆様に応援いただいています
社会福祉法人 千葉県福祉援護会
医療法人弘仁会 板倉病院

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード