2017年05月17日 配信

薬の専門家薬剤師による在宅訪問サービス

在宅訪問サービスには訪問診療、訪問看護、訪問歯科、訪問リハビリ、訪問介護などが一般的に知られているが、薬のプロである薬剤師による訪問サービスも存在する。
本来、薬剤師は医師から処方された処方箋に基づき薬局で薬を調剤し、患者に薬を渡すが、薬剤師が自宅または入居している施設まで出向き利用者本人もしくは家族、施設職員に服薬指導を行う「在宅患者訪問薬剤管理指導」というものがある。

在宅訪問サービスのメリット

薬剤師が訪問するメリットとして、安否の確認や家族の負担軽減につながる事が挙げられる。忙しい中、家族が時間を作って薬局まで薬を取りに行かなくても薬剤師が訪問して届けてくれる。その際、ただ届けるだけではなく、「お薬カレンダー」や「配薬ボックス」への薬のセット、体調や生活状況の確認、飲み忘れが無いか、薬の効き具合など薬剤師が直接利用者本人から聞き取りをする事により、きめ細やかな状況確認を行う事が出来る。介護者への薬の説明も行い、訪問時の状況は主治医やケアマネジャーに報告する。またその他に訪問している看護師やヘルパーとも連携を図り情報の共有を行うことでより多くの目線で利用者を見守ることが出来る。

今後の課題として

「同サービスは調剤は医療保険、訪問服薬指導の技術料は介護保険が適応となるが、ケアプランには含まれないので介護サービスには影響しません」と話すのはドイ薬局の.居さん。「薬代にプラス訪問費用が掛かるが、訪問することで利用者本人の状態もわかり、家族の負担も減ります。まだあまり知られていない同サービスを介護者、一般の方などに広めたい」とも。
ドイ薬局では現在、在宅専門の薬剤師も在籍。個人宅や施設などへ積極的に在宅訪問服薬サービスも行なっている。「遠距離の患者さんだと移動時間の問題で訪問が難しい場合もあるので、今後訪問服薬ができる薬局が増え、近くの薬局を紹介し合える環境ができたら」と訪問服薬にも力をいれている.居さんは話す。

取材協力
一般社団法人船橋薬剤師会会長
ドイ薬局 代表取締役 圡居純一氏

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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