2017年05月01日 配信

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トータルリハセンター千葉南エリアマネジャー 野ヶ峯 司さん

歯科衛生士が常駐し「口腔」のケアと重要性の周知に努める

トータルリハセンターは、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)と歯科衛生士が、タッグを組み、口腔と全身のリハビリを行うデイサービス。要介護・要支援認定を受けており、定期的にしっかりとリハビリをしたい、自身の健康維持に繋げたいという目的の利用者が多い。
スポーツ選手がトレーニングにも使う「レッドコード」という紐を使用した機能訓練を行っているが、もともと訪問歯科を運営している同事業所。医療、特に歯科と連携をした独自の視点として「口腔機能リハビリ」を加えることで、全身の健康の維持と身体機能の回復を目指している。
「デイサービスと口腔ケアは一見すると関係ないように見えますが、実はすごく重要な関わりがあるんです」と話す野ヶ峯さん。高齢者の直接死亡原因の多くを占めるのは「誤嚥性肺炎」。これは一般の肺炎とは異なり、口腔内に繁殖した細菌が唾液とともに気管に入る(誤嚥する)ことにより、発症するもので、特に脳血管障がいがある高齢者の発症率が高い。全身のケアと並行して口腔機能訓練を行うことで、咀嚼や嚥下機能が向上して誤嚥の予防にもつながり、食事もスムーズになる。すると、十分な栄養が摂取でき、運動ができる体力もついてくるのだ。
また「レッドコード」は板などの付属品を付けることで、専用の器具が無くてもさまざまな部位に対するリハビリが可能になる。「個別リハ」ではなく「集団リハ」をベースにすることで、利用者が楽しく効果的にリハビリが行えるようプログラムを組んでいる。
野ヶ峯さんは「口腔ケアの大切さを説明することで、ご利用者さん自身が健康について向き合ってくれます。また、こういった活動が、船橋市全体の『元気』に繋がるのではないか」と話す。「口腔ケアの重要性も、セミナーなどを開催して周知につとめ、地域に貢献していきたい」とも。

トータルリハセンター船橋
住所/船橋市夏見1-10-30
TEL/047-423-6451

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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