2018年02月27日 配信

質の高い魚と付加価値で顧客との信頼関係を築く

 約50年以上前に創業した「カネカ商店」は鮮魚を中心とした卸売や小売りを行う仲卸会社当時、船橋北口にあった市場から船橋市場開場に伴い移転し、現在は2代目の正年さんと3代目で息子の光紀さんと一緒に営んでいる。扱う鮮魚は「魚市」から仕入れた国内ものや世界各地の輸入ものまで幅広い。卸先はスーパーや飲食店、結婚式場など市内だけにとどまらず都内にも渡り、配送も全て光紀さんが手掛けている。長男である光紀さんは幼い頃から家業を手伝い、物心ついた頃には後を継ぐのが当然と思ってきた。

 昨今は個人の魚屋や寿司屋が廃業し、スーパーで切り身を買うのが主流になるなど、厳しい現状の中で売り上げを伸ばしていくため、さまざまな試行錯誤を重ねたという。例えば飲食店の要望を受け、あらかじめ下処理をしてから卸したり、ネットでの販売方法を模索したりなど、客が求めていることを汲み取り、真摯に応えていくことで顧客拡大へと繋げてきた。さらに市場での小売りにも力を入れ、丸ごと一匹の魚を買う機会が減ってきている来店客には、同じ魚でも産地や釣り方の違いで味や鮮度の持ちが違うことや、どんな調理方がいいかなどプロならではの目利きや分かりやすい説明を心掛けているという。

 「品質の良い魚の提供と、サービスの付加価値を高めることで、たくさんのお客さんに市場の魅力を知ってもらい、気軽に足を運んでもらえるようにしたい」と光紀さんは笑う。

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カネカ商店/相 光紀さん

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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