巡査部長 矢本幸文（たかふみ）さん
巡査 田口聡珠（さとみ）さん

船橋警察署の署員２人が実業団空手道選手権全国大会に出場

今年5月に日本武道館で開催された「東日本実業団空手道選手権大会」で、船橋警察署に所属する生活安全課少年係の巡査部長・矢本幸文さん（45）が組手マスターズ男子個人戦で優勝し、船橋駅前交番に勤務する巡査・田口聡珠さん（23）が組手女子個人戦で準優勝、共に11月に開催される全国大会への出場を決めた。田口さんは9月13日に行われた関東警察逮捕術大会で優勝も果たしている。

2人は普段市内で活躍する警察官。忙しい勤務の合間を縫って、週1回程度の稽古に参加しながら今回の大会に挑んだ。

矢本さんは同部門で3年前まで3連覇を果たしている。5年前には「全日本空手道選手権大会」の組手マスターズ男子個人戦（40～49歳）でも優勝。小学校3年生の頃に空手に出会い、大学時代は個人戦で関東大会3位に入賞。その後一般企業に就職、30歳で警察官になった。

一方、田口さんは小学生時代に空手に出会い、その後大学時代には組手の部で世界チャンピオン、女子の団体戦では日本代表3人のうちの1人に選ばれている。

警察官を目指したきっかけは、小学生の時に自宅に入った空き巣の捜査できた女性警察官が格好よく、憧れたからだという。酔っぱらいや喧嘩の対応に追われる職場だが、「喧嘩の仲裁もおじけづくことなく対処できます。ものおじしない心は武道で磨かれたのだと思います」と話す。市内で目立ってきている少年犯罪について「窃盗などの犯罪が増えてきています。少年がノーヘルでバイクを乗り回しているところなどを見たら、通報してください。少年の健全育成には、地域の皆さんで見守ることが必要です」と、矢本さんと田口さんは市民への協力を呼び掛ける。

プロフィール

矢本幸文さん　
昭和46年　東京生まれ
昭和62年　習志野高校空手部入部
平成２年　日本大学空手部入部

田口聡珠さん　
平成5年　東京生まれ
平成20年　拓殖大学紅陵高校空手部入部
平成23年　駒沢大学空手部入部

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