2018年05月28日 配信

大人も子どもも楽しめる絵本を残していきたい 

 船橋市に移り住んで、35年が経つという小倉正巳さんは「船橋に住んでいる期間は長いけど、都内で仕事をしていた時間が長くて。まだまだ船橋歴は浅いほう」とはにかむ。小倉さんの職業はフリーランスのイラストレーターでありながら、ポスターなどを手掛けるデザイナーでもある。

 高校時代からイラストレーターを目指した小倉さん。大学卒業後は都内のデザイン事務所に就職。結婚を機に船橋に家を建てたものの、取引先は都内の会社がほとんどだったためアトリエ兼事務所は都内に構えた。船橋で過ごす時間はそれほどなかったと当時を振り返る。企業の広告宣伝ツールのデザインなど、さまざまな仕事を受けるなか、月刊保育絵本「キンダーブック」(フレーベル館)の表紙イラストを手掛けたことをきっかけに、絵本のイラストの仕事も増えていった。小倉さんが担当した中でも、よく知られる 児童書には「小さなりゅう」シリーズ(国土社)、「オオカミ少年ドルフィ」シリーズ(学研教育出版)などがある。

 「大人も子どもも楽しめるものを残したい」と小倉さん。「海外の絵本の中には、大人が見ても『これはステキだな』と思える絵本がたくさんある。そういう本を私も残していきたい」とイラストに掛ける熱い思いを話す。

 近年では市内を中心にイラスト講座なども開催。「船橋の知り合いがどんどん増えて、最近は船橋でどっぷりと活動しています」とも。4月には船橋市西図書館で、市からの呼び掛けにより企画展を開催し、連日、多くの人が会場を訪れた。「いつかはストーリーも自分自身で書いた絵本を出したい」と夢はまだまだ膨らむ。

小倉正巳さん【プロフィール】
・1957年 香取市佐原生まれ
・1980年 日本大学芸術学部美術学科卒業都内のデザイン事務所に就職
・1982年 結婚を機に、船橋に転居
・1988年 フリーランスとして活動開始
・2018年 船橋市西図書館で作品「小さなりゅうとなかまたち小倉正巳おしごと図鑑」
 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード