2017年03月17日 配信

子どもたちも一緒に地域の高齢者を守る

市立全小学校で「認知症サポーター養成講座」開催

厚生労働省は2005年4月に「認知症を知り地域をつくる10カ年」構想を開始。
船橋市でも2006年から、認知症の正しい理解をするための「認知症サポーター養成講座」を開いている。
「世代を超えて地域で見守る」「若いうちから暮らしやすい地域づくりをする」という観点から、市では2016年5月から市内54校の小学校(4~6年生が対象)でこの「認知症サポーター養成講座」を行ってきた。
今年2月には54校すべての学校での講座が終了。延べ61回の開催で5995人が参加した。
全小学生を対象に実施している中核市の自治体は全国でも珍しいという。「認知症への【気づき】が大切で、そのためにも子どもだからこその観点で気づけることがあると思います。
それが早期発見・早期治療につながります」と包括支援課の五十嵐英明さん。
講座は「だいすきだよ。おばあちゃん!!」という北九州市高齢者支援課が作成しコミュニティの場としての「認知症カフェ」た動画を使って行う。「市では毎年この講座を開催することで、全児童が認知症サポーターになることを目指しています」と同課の丘良依さん。

コミュニティの場としての「認知症カフェ」

認知症に家族がなった時、人はまずとまどい、否定しようとし次に混乱や拒絶反応をおこす。その後割り切りを経て最終的に受け入れるという。その心の各ステージにおいて、認知症に関わる情報が得られ、同じ境遇の人と共感し合える場所が「認知症カフェ」。現在15カ所で「船橋市認知症カフェ運営PR事業対象」として行われている。
何かおかしいと気づいたときに相談もできる認知症カフェ。子どもが通える範囲に小学校を設置するように、高齢者の足でも出かけられるよう市では将来的に市内100カ所の認知症カフェを目指しているという。数を多くすることで近場過ぎて人目もありなかなか入れないというケースにも、対応できるよう選択肢を増やしていく。
気軽に集える場所として、また逆に認知症でも働けるという自信とやりがいが持てる場としても活用したいと考えているという。

取材協力
船橋市 健康・高齢部 包括支援課
五十嵐 英明さん
丘 良依さん

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