ども、演出です。
先日公演が無事終了いたしました。
ご来場いただきましたお客様、当日お手伝いに集まってくれた後輩たち。
遅くなりましたが、改めてお礼を言わせて下さい。
本当に有難うございました。
いや〜、今回の公演は本当にいろんなことがありました。
「いろんなことがある」のはいつものことですが、今回の「いろんなこと」は質・量共に桁違いでした。
仲間が増えたのですから当然と言えば当然です。
トラブルがありました。
トラブルもありました。
トラブルだらけでした。
トラブル・・・・
トラ・・・ブ・・・
トラブルしかありませんでした。
いや、違う。
トラブルじゃない。
サプライズ、です。
・・・・・サプライズ?
辞書をひく。
サプライズ[surprise]
(1)驚かす.びっくりさせる
(2)不意討ち.思いがけない出来事
ふむふむ。
なら、
オイラの使う「サプライズ」は間違いなく
2だな。( ̄Д ̄;)
思いがけない出来事の連続。
ただそれは、演出としてのリスクマネジメントの無さを露呈している事でもあります。
演出は自分の理想だけを求めていれば良いわけではありません。
役者という「表現者」がいて初めて芝居は成立するのです。
ですが役者には役者の「都合」があります。
時間・思い・考え・体調等々です。
そのバランスを、先を見越して考えることが重要なのです。
オイラには、まだその力が不足していたようです。
いえ、正確には、
「オイラの中の焦り」が、
オイラの視界を狭くしてしまったのでしょう。
オイラは今回焦っていました。
自分で立てた目標に到達できない可能性があったからです。
オイラは演出をする際、毎回目標を立てます。
お客さまに対して、と、団員に対して。
お客さまに対しての目標は毎回違いますが、団員に対しては同じでした。
「辞めさせない」です。
辞めてほしくないんです。
一緒に劇団で芝居をやりたいんです。
今いるメンバー全員です。
一人も欠けることなく、全員です。
新しい仲間が増えるなら、そいつも含めて全員です。
オイラは、本当に、涙が出るくらい、皆が好きなのです。
その辺、ウェットです。
ジメジメしてます。
梅雨の時期の
洗濯機の裏側くらい
ジメジメ野郎です。
が、今回の団員への目標はそれではありませんでした。
演出として、「次」に行く為です。
それは、団員が増えたという嬉しい現状も影響しています。
十夢は今、変化をしなければならない時期に来ているのです。
今までの十夢は団員が少なかったので少人数の芝居を作ったり、後輩に1回だけ役者として参加してもらったりして公演してきました。
しかし前回の「たまひよ公演」から事情が変わってきます。
前回のたまひよ公演は7人芝居です。
明男さん、オイラが出演せずに、客演もなく、それでも7人芝居です。
そして団員は更に増え、今回は10人の芝居でした。
10人で、2時間40分の芝居。
とてもじゃありませんが素人劇団でやるような芝居ではありません。
次回から十夢にあった人数・時間で芝居を作っていく必要があります。
そうなると役者を希望しているにも関わらず、舞台に立てない団員も出てくると思うのです。
それは勿論オイラを含めて。
そうなった時に、「役者やれないなら辞めよう」と思われるのが嫌だったのです。
ですから今回のオイラの目標は、
「十夢の舞台に立ちたい」と思ってもらえる芝居を作る。
ことでした。
当然初めての目標です。
どうすればそれが達成できるかなんて分かりません。
ですが一つだけ。
甘くすることだけは止めようと思っていました。
言うことは言わせてもらおうと。
やることはやってもらおうと。
ツラいと思う「その先」を体験できればきっと、結果はついてくるだろうな、とは漠然と思っていました。
その為にオイラが出来るのは「時間の提供」です。
役者やスタッフが望むなら、オイラは何時でも何処でも行って練習しました。
時には遠い所をわざわざオイラの家にまで来てもらって、練習しました。
団長のようこちゃんに頼んで3時練習を入れてもらいました。
通常は本番1ヶ月前じゃないと始めない日曜練習を3ヶ月前から入れてもらいました。
役者は今回初めて舞台に立つ「りえちゃん」と「たっ君」。
スタッフは全員初参加です。
「さゆりちゃん」「みずきちゃん」「しんや君」。
特にこの5人には、十夢の本番を経験し、体験してほしいことが沢山あったのです。
役者を希望していて、
役者として舞台に立てず、
しかし、
十夢に居てくれる。
そう思ってもらいたかったのです。
勿論逆の可能性もありますよ?
音響やりたいのに役者になったり、照明やりたいのに役者になったり。
音響希望が照明担当になったり。
ただ、本番が終わってこうして自分の思いを書いてみて、
演出とはいえ一団員のオイラが考えることではなかったのかな、と思ったりもします。
ようこちゃんの考えは全然違うかもしれませんからね。
それに、オイラがそんなこと考えなくたって「十夢愛」を持っている奴は持っているでしょうから。
文章が書き出しとココの時点で要点がずれてますが、勘弁して下さい。
今回のブログだけは、感情の赴くままに書きたかったんです。
今回役者だったメンバーが言います。
「今回舞台に立たせてもらって有難うございました」と。
その言葉にはオイラ、少し困ってしまいます。
「立たせてやった」とは思っていませんし、当然「立ってもらってる」なんて考えもしていません。
オイラのスタンスは「全員出ろ!」です。
ただ、今回それやって練習に支障をきたしたこと、それに伴いお客様の満足を下げてしまった可能性があることを考えれば、今後はスタンスを変えるしかないでしょう。
もしくは公演システムを変えるか。
十夢は今、変化を求められています。
もう少し本番前日や当日の事を書きたかったんですけどね。
気持ちの冷めないうちに、どうしても書いておきたかった事を書かせてもらいました。
オイラだって人間ですからね。
本番終わったんだからいいでしょ?
本当はツラかったんです。
怖かったんです。
でも、
思い出すのは、
皆の笑ってる顔なんだから、
不思議なもんです。
さて、
最後になりますが、
今回の芝居の大道具は柏で活動されている劇団「新劇団 松葉ステッキ様」にお借りしたものです。
あ、あとパンダの着ぐるみも。
「大道具をどうしようか・・・。」「着ぐるみをどうしようか・・・。」
と悩んでいた時に、ピンポイントで悩みを解決して下さった大団長の村井様には本当に感謝しております。
そして、その松葉ステッキ様が25日(木)より公演を行うようです。
是非、週末のご予定のひとつに加えて頂けますでしょうか。
新劇団松葉ステッキ
第10回目公演「かごめ町ストライク」
8月25日(木)〜28日(日)
http://matsubastick.web.fc2.com/gree1.htm