2014年03月20日 配信

ども、演出です。

今回の記事は、本番当日です。

公民館へ移動する為に電車に乗り込むオイラ。

降車駅まで一眠り・・・といきたいところですが、そういう訳にはいきません。

公演前のお客様へのご案内文章がまだです。

普段、十夢の公演では、上演前に前説が入ります。

漫才やコント、フリップネタなどの中で「携帯の電源は切って下さいね〜」などの呼びかけをします。

場内アナウンスだけだと、どうしても聞き流されてしまうケースが多いような気がするんですよね。
十夢なりの工夫です。

オイラ、十夢の公演の前座はこだわりますよ。

しかし現在、前座をやれる人も居ません。ネタもありません。

場内アナウンスをするしかありませんが、そこはそれ、少しだけアクセントが欲しいじゃないですか。

で、携帯のメモ機能をつかって文章を作成。

この文章を読むのはうるっしーと決めていました。

作成した文章を確認し、うるっしーの携帯メールへ送信。

作業が完了した頃には船橋に到着していました。

ぶっちゃけね、

この時点で、

すんごい疲れてました。

こめかみが痛くて、体もバキバキです。

オイラ・・・本番2回、持つのかな?

重い足を引きずりながら宮本公民館へ。

あ、

しまった。

食べ物も飲み物も買ってない。

そういえば、昨日、しんちゃんに水を買ってきてもらったけど、お金払ってないや。

いかんな〜。

気合入れなおしてシッカリせねば。

公民館に到着すると皆既に来ていて、集合していました。

オイラは皆と挨拶を交わし、月ねこ座さんには再度、照明吊り作業に入ってもらいました。

役者陣は楽屋へ。

カットすることを伝えねばなりません。

・・・イヤだな〜。でも、言わなきゃだよな〜。

役者が楽屋に集まり円になります。

オイラは全体を見渡して重い口を開きます。

オイラ「えーと、本番直前で申し訳ないのですが、台本、カットします。」
全員「はい。」
オイラ「・・・・え?」
全員「はい。」
オイラ「えーと、カットします。20分くらい。」
全員「?はい。」

誰も、一人も、「えー!」とか、「マジですか!?」とか言いませんでした。

「はい。」という返事しか返って来ませんでした。

オイラはビックリしつつも、カットの場所を説明していきます。

一通りの説明が終わると、カットの影響のある役者がそのシーンの台詞をブツブツとつぶやきながら慣れようとしています。
すぐに相手と掛け合いし、流れを確認しようとしています。

なんて・・・

なんて心強い仲間だろう。

普段の練習で、

「あのシーンどうすればいいんですか?」
「衣装、何着ればいいですか?」
「髪型、何がいいですかね?」
「靴って何履けばいいですか?」
「台詞が覚えられないんですけど。」
「動きが苦手なんですけど、どうすればいいですか?」

等々、次から次へと質問してきた「たまご」と「ひよこ」が、本番当日、とんでもない変更を前に自ら前進して解決しようとしてくれています。

眠気も、

疲れも、

ぶっ飛びました。

まだ練習不足だったカーテンコール。

オイラも出たかったですが、誰かに教えて練習している場合じゃありません。

2幕の緞帳を下ろすタイミング。

再度、カーテンコールの為に緞帳を上げるタイミング。

中割を開くタイミング。

最後の緞帳を下ろすタイミング。

イメージ出来ているのはオイラだけです。

よし、オイラ、カーテンコール、出ない。

この作業、オイラがやる。

んで、この練習をする為に取っておいた時間を、カットしたシーンに慣れる為の時間にする。

結論から言うとですね。

驚くことに、当日カットしたシーンでミスした所は、

1箇所もありませんでした。

スゲーですよ!

1幕2幕合わせて十数か所あったんですよ!?

全部、当日お願いした繋ぎ方で進めてくれました。

役者の、本番の集中力の凄さ、注意力の凄さを見せてもらいました。

(自分のミスのせいで本番当日カットなんて事をさせておきながら言うのもなんですが、正直、これだけ集中できるなら普段からもう少し集中してくれよ、と思いました。そのくらい、凄かったんです。)

オイラは楽屋を出て、照明の当て方やタイミングを確認する為、舞台へ。

オイラがどうしても気になる所だけを確認させてもらいました。

1幕がほとんどですね。

基本、明転ですが、たまに暗転があります。

その時のタイミングです。

2幕は時間がありません。川名さんにお任せすることにしました。

とにかく、1年頑張ってくれた役者を照らしてください!

川名さんを信じます!どんなにミスっても構いません!

当ててください!光を!役者に光を当てて下さい!!!!

ふと、舞台を見ると、下田さんが「地がすり」を直してくれていました。

そういえば昨日のゲネでオイラ滑ったな。

見ていてくれたのでしょうか。本当に感謝です。

これで安心して殺陣がやれる!

当日の準備で「過ぎる時間」は早いです。

アッという間に3時間が経過してしまいました。

1回目の本番まで残り1時間。

舞台上に全員集合です。円陣を組む一同。

一人一人の顔を見ます。

団長。

たっし君。

たか君。

なべちゃん。

まー君。

しゅうちゃん。

ゆきなちゃん。

めぐみちゃん。

のぞみちゃん。

かける君。

あまちゃん。

ゆかちゃん。

なみちゃん。

ゆきちゃん。

さきちゃん。

しんちゃん。

うるっしー。

こんちゃん。

あかねちゃん。

ひろき君。

そして、月ねこ座の皆さん。

あの時の気持ちを何て表現すればいいんでしょうか。

感謝?
・・・違う。

謝罪?
・・・違う。

共有?
・・・違う。

勇気?
・・・違う。

使命?
・・・違う。

愛情?
・・・違う。

間違いなく一つの言葉でくくれるような感情ではありません。
全てが混ざったような・・・でも、混ざった結果全く違う感情のような。

あんな不思議な感覚は生まれて初めてです。

オイラがいつも本番前に怖かった事は、

「ちゃんと最後まで通せるだろうか?」

という事です。

台詞が飛んでしまったり、動きを忘れた時に、芝居が止まってしまう事が心配でした。

だから、団長もしくはオイラは最後に必ずこう言って来ました。

「どんなことがあったとしても最後までやりきろう!」と。

でもですね。

今回、そんな心配一切なかったんです。

オイラが成功するイメージしかなかったのって、そういう事なんだと思います。

このメンバーなら、一度幕が上がったら下がるまで何があっても大丈夫。

どんなミスが発生しても、自分で何とかする。

自分で何とか出来なくても、必ず、絶対周りが助けてくれる。

必ず、絶対、100%、助けてくれる。助け合える。

1mmの疑いもなく言い切れます。

一人一人の皆の顔を見ながら、思っていました。

「あぁ、オイラがやりたかった本番ってこれだ」って。

下手くそでいいんです。

魂が見せたいんです。

一生懸命、情熱を持って芝居をする。

上手な演技はプロに任せておけばいい。

ある意味、プロではやれない芝居を見せる。

いえ、十夢でしか見れない芝居をする。

その為には、絶対的な仲間同士の信頼が必要不可欠なんです。

役者が役者として信頼を得られる最低限度の事、それがオイラにとって「台詞を覚える」なんです。

どんなに演技の上手い役者が居ても、台詞を覚えないならオイラはその人を信用できません。

部分稽古をする度に台詞回しが違う役者と同じ舞台に立ちたいと思いません。
(正確には、オイラの芝居でいう、後半で、ですけど。前半は明るいシーンなので、アドリブ合戦でも楽しいと思いますが)

凄いですよね。

オイラ以外に19人も居るんですよ?

一人くらい苦手な奴が居たって良さそうなもんじゃないですか。

でもね、

好きなんです。

全員、

大好きなんです。

オイラ自身、困ってしまうくらい皆の事が好きなんです。

いつか、誰が辞めても、それがどんなに仕方ない理由だったとしても、オイラ、泣く。

多分、本人の前では平気そうな顔すると思うけど、

自宅に戻ってから、

押入れで泣く。

想像するだけで嫌です。

・・・オイラ、弱くなってしまったのでしょうか?

皆を引っ張っていけるくらい強くならなきゃと思っていたんですけどね。

でも、

今の自分が結構満更じゃないので、弱くなるのもいいかもな、って思います。

「・・・・・日本一面白い芝居をしよう。」

一言だけ、やっと声が出ました。

全員集まり手を合わせます。

この日の掛け声は2回ともオイラがやると決めていました。

十夢にはジンクスが有り、オイラが掛け声を担当した時は絶対に外さないのです。

フフッ、なのです。

オイラ「劇団十夢!!ファイト〜!!!!!」
全員「おぉおおお!!!!!」

そして、1回目の本番がスタートしました。

劇団十夢−TOMU−
【活動内容】
・十夢主催の自主公演
・持ち込み企画による企画公演

※お問合せはホームページからお願い致します

【団員募集中!】
初心者だって大歓迎!!
30代中心のアットホームな劇団です!
お気軽に見学に来てください。
一緒に楽しく舞台を創りましょう!!

ちょっとだけ「勇気」を出してください。

『未経験者だから・・・』 『もう年齢的に厳しい?』

『取り柄が一つも無いから』 『うまくやっていけるか不安』

こう思っている方はきっと多いと思います。
でも、ちょっとだけ、
ほんのちょっとだけ勇気を出してみてください。

何も気兼ねなんか要りません。
「遊びに行ってみよう!」と思うだけでいいのです。

劇団に入る・入らないはその後!
続くか続かないかの心配は更にその後!

そして、「うまくやっていけるか」の心配は・・・。

まずは私達を見てください。
私達はプロではありません。
誰に強制させられているわけではなく、
好きだから芝居を続けているのです。
でも、強制されていないからこそ、
一緒に芝居を創る仲間を大切にし、
時には楽しく笑って、時には悩みを相談したり、
同じ時間を共有できる喜びを持っています。

「誰か」と「何か」を創る喜びは、
本当に特別な時間です。
この喜びは、アナタの人生をもっともっと輝かせることでしょう。

私達は、待っています。
一緒に喜びを分かち合える仲間を待っています。
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