ども、演出です。
オイラは、
本番3日前にして、
とんでもない事に気づきました。
今回の芝居の題名は「やわらかな笑顔のもとに地球は廻る」です。
題名を決めるのが超苦手なオイラが1ヶ月かけて思いついた題名です。
で、
題名が決まってから約半年。
思い返してみれば、
団員の誰からも、
この題名を口にしたのを
聞いた事がありません。
大抵の会話は「この作品で・・・」とか、
「今回の芝居は・・・」とか、
「1幕は・・・」「2幕は・・・」で済まされてしまっています。
皆、知ってる?(・∀・i)
大丈夫?
今回の台本、「やわらかな笑顔のもとに地球は廻る」っていうんだよ。
何で?
何で皆この題名で呼んでくれないの?
なんて事を思っていたら、
以前、団長に言われたことを思い出しました。
数年前、オイラが十夢で初めて書いた作品。
「月は今日も僕を見ている」のカーテンコールでの団長挨拶。
団長「本日は劇団十夢、第7回公演、月は今日も僕を見ているにご来場頂き、誠に有難う御座いました・・・。」
その次の作品。
「明け方の月に天使は踊る」のカーテンコールでの団長挨拶。
団長「本日は劇団十夢、第8回公演、明け方の月に天使は踊るにご来場頂き、誠に有難う御座いました・・・。」
その次の作品。
「地球は僕らの手の中」のカーテンコールでの団長挨拶。
団長「本日は劇団十夢、たまひよ公演 第1弾、地球は僕らの手の中にご来場頂き、誠に有難う御座いました・・・。」
その次の作品。
「見上げれば夜空に碧い月」のカーテンコールでの団長挨拶。
団長「本日は劇団十夢、第9回公演、見上げれば夜空に碧い月にご来場頂き、誠に有難う御座いました・・・。」
そして、そのカーテンコール後、速攻で怒られました。
題名長い!!(メ゚皿゚)
毎回、カーテンコールの時に噛みそうになるそうです。
そうか・・・長いのか・・・。
えーと、今回の題名は・・・。
あ、あれ?( ゚∀ ゚)
怒られる?
オイラ、怒られるかな?
まぁ、いい。
打ち上げでは、
団長から離れて座ろう。
しっかし、そうか〜。
題名が長いから皆呼んでくれないのか。
んじゃ、略名考えればいい?
「月は今日も僕を見ている」は皆、「月僕」って言ってくれてます。
「明け方の月に天使は踊る」は「天使」。
「地球は僕らの手の中」は「地球」。
「見上げれば夜空に碧い月」は「見上げれば」。
今回は・・・どうしよう。
平仮名だと「やわらかなえがおのもとにちきゅうはまわる」、か。
頭の文字は欲しいよな。
「やわらかな」・・・長いか。
短くして「やわ」かな。
月や地球は毎回題名に入れるようにしているから、「ちきゅう」・・・これも長いな。
短くして「ちき」かな。
で、
これを合わせると・・・「やわちき」?
なんか、
ファミチキみたいだな。(゚Д゚;)
もういいや。諦めた。
好きなように呼んで下さい・・・。
今週も通しをしました。
正直、出来はそんなに良くありませんでした。
でも、落胆はしていません。
っていうか、むしろ、バイオリズム的には良い感じなのです。
ここで良い芝居をしてしまうと絶対土曜日まで油断します。
危機感を持って2日間を過ごしてくれるのではないでしょうか。
それに、「何故出来が悪かった」のか、理由がハッキリしていますので対処がしやすいのです。
原因は単純にテンポ。
テンポが悪いからテンションも下がる。
テンションが下がると集中できない。
集中できないと面白い芝居は出来ないのです。
で、
毎度毎度、オイラが心配になるくらい落ち込みます。
大丈夫だっつーに。
これがですね、何の脈絡も無く
「次は頑張ります!」とか、「本番は大丈夫です!」とか言ったら、多分、オイラは怒るんです。
「じゃあ、何をどう頑張るんだよ!」「どんな根拠があって大丈夫なんだよ!」って怒ります。
今回の公演は「たまひよ」です。
新人を中心にしたお芝居です。
出演する8割が未経験者で、舞台に立つのは十夢が初めてです。
だからなのか、
どこまで頑張っていいのか分からない状態だったようです。
めぐみちゃんなんて一時期、3回連続で木曜も練習してましたからね。
日曜に練習して、
水曜に練習して、
木曜に練習。
オイラと1週間に3回会ってたんです。
以前、しげ君と飲んだ時にその話をしたら、
変態ですね。((;゚;Д;゚;))
って言ってました(笑)
あのしげ君をして「変態」と言わしめるめぐみちゃんは・・・はい、変態なのでしょう。
でも、芝居をやる者にとって「変態」は褒め言葉です。
何にも勝る賛辞です。
しげ君「流石の俺も、演出と週に3回も会うのは嫌ですね」
お前、今サラッと酷いこと言ったぞ?(;゚Д゚)
2013年、年末の事です。
・・・2013年か。
いろいろあったな。
多くの人が十夢を去りましたが、
なべちゃん、たっし君、たか君、まー君、しゅうちゃんが残ってくれました。
ゆきなちゃんが入団し、
めぐみちゃんを紹介してもらい、
すぐに、のぞみちゃんが入ってきました。
かける君から連絡をもらい、
まだ答えを出せていなかったさきちゃんが入団しました。
なみちゃんが見学に来て、
ゆかちゃんが入団し、
続いてゆきちゃんも入りました。
あまちゃんがアマペディアと呼ばれ始め、
しんちゃんが暴走し、
こんちゃんがスタッフに力を入れ、
うるっしーが混迷し、
あかねちゃんのやる気は半端じゃありませんでした。
何言ってるか分かんないでしょ?
オイラも分かりません。
でも、
毎週、毎週、こんな感じだったんです。
毎週誰かが見学や遊びに来てくれて、毎週仲間が増え、企業研修やフリーマーケット、文化祭なんかを経て、今があります。
やっぱりね、
幸せだなって。
正直ね、つらかったですよ?
ここ半年はプライベートな時間は殆どありませんでしたから。
でも、つらくても、オイラが、自分自身がそうしたかったんです。
とにかく劇団を「楽しい」と思って欲しかった。
それは、甘いだけでは実現できるものでは有りません。
オイラが提供できる「楽しさ」は、
「出来ないことを出来るようにする」楽しさです。
「仲間に認めてもらえる演技が出来るようにする」楽しさです。
その為に、考えて、考えて、考えて。
独自に勉強もしました。
んで、こんな事を書くと「なんだ”俺大変でしたアピールか?”」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、そういう事ではありません。
大変は大変でしたけどね。
でも、オイラが大変な思いをして得た知識や技術を、新人が出来るようになるには、3倍は大変な思いをしないといけないんです。
オイラは知識だけで済みますが、新人は知識だけでなく表現できるようになる必要があります。
そして、新人は全員、それに耐えてきました。
これは本当に凄い事です。
だからですかね〜。
本番、成功しているイメージしか湧かないんですよね。
大成功して、満面の笑顔でハイタッチやハグしてる絵しか浮かんでこないんですよね。
後はこのイメージを実現させるだけです。
最高の仲間達と、
最高の舞台をつくります。
最高のひとときをお過ごし下さい。