ども、演出です。
3月に行われる演劇イベント用の芝居の練習を始めて約2ヶ月半。
台詞は8割ほど入りました。
オイラ含め、つよし君とみさとちゃんが油断せずにこのまま覚え続ければ、今までにない安定感がある芝居になるでしょう。
で、
台詞を覚えたので次のステップに進むわけですが、これが難しい。
次にやらなければならないのは「個人の演技力の向上」です。
台詞覚えていないヘルさんと、台詞を覚えているつよし君と比べた時に、「安定している」のはつよし君ですが、「シーンが成立している」のはヘルさんです。
絶対的な演技力の差です。
それはみさとちゃんも一緒。
いえ、もしかしたら、みさとちゃんの方がシンドイかもしれません。
比較対象が団長のようこちゃん、ですから。
現在、通しをしても全体的に「嘘くさい」芝居になっています。
まだ本格的な演出はしていませんが、そうはいってもある程度の指示は出しています。
その指示に対して、実に事務的に対応しているような気がするのです。
動きにしろ、感情面にしろ。
思い(想い)が流れになっていない
とでもいいましょうか。
何というか、「その場」「その場」の演技になっているのです。
指示されたことを達成するための演技。
それは声、特に語尾に現れます。
聞いてりゃ分かるってやつです。
んじゃ、演技力って、どうやって養うのよ?
という問いにはここでは書けません。
その方法は様々でしょうが、料理で言えば、いわばレシピみたいなもんですからね。
芝居の方向性にも影響してくることですし。
ある劇団では全然気にしないことでも、他の劇団では最重要視することだってありえます。
ただ、言える事は、
思い(想い)があるから、感情は生まれるってことです。
「思い」を「考え」という言葉に置き換えてもいいでしょう。
もらった役は、どんな事を思っているのか?考えているのか?
それを考えるには当然、役に対する掘り下げも必要になってくるでしょう。
他の役者も登場するなら、他の役との関係性は?
まずは台本の読み込み、ですね。
2ヶ月以上練習していますから、役者は迷宮に入りだす時期です。
そこで、もう一度この台本を「物語として読んで」みる。
そこで新しい発見があるかもしれないし、無かったとしても、少なくとも新鮮な気持ちで役に入れるはずです。
そして、物語として読んだ後、自分の役の思い・考えがどう変化していくのかを読み解く。
ただ、
ここで注意しなければならないのは、
思いや考えの変化は、
自分だけでは起こらない
ということです。
自分の気持ちや考えを動かすのは「他人」です。
他人の言葉や行動に影響されて自分の気持ちや考えが変化するのです。
と、いうことは、
相手役がどう動いているのか?
何て言っているのか?
キチンと台詞を聞かないと変化できるわけがありませんよね。
でも、それは逆も同じです。
自分が相手にキチンと話しかけないと、相手役に「影響」を与えることが出来ません。
お互いに「影響を与え合う」ことが芝居だと思っています。
一応、補足しておくと、自分1人だけでも思いや考えが変化することはあります。
じゃあ、何によって影響されるのか?といえば、それは「時間」です。
他人が居なくても、時間の経過によって思いや考えは変化するものです。
まぁこれはあくまで、補足、です。
今後、つよし君やみさとちゃんには、地獄のような練習が待っています。
それを乗り切るには、事前に家で「やってくる」ことが必要になります。
何を「やってくる」のか?
大切なこと、重要なことをやってこないと、置いていかれますよ?
不安なら電話でも、メールでも下さい。
家でやってきた成果を見せ合う練習。
そういう練習をしないと、
演劇イベントの参加団体のうち、一番下手クソな芝居をみせることになるかもしれませんよ?
オイラは、それはイヤじゃ!!