2012年06月28日 配信

ども、演出です。

ここ1、2年の十夢の変化は凄いものがあります。
団員が増え、責任が重くなり、公演内容もバリエーション豊富になりました。

仲間が増えることは嬉しいです。
(その分、問題も増えますが・・・。)

仲間が増えれば立場も変わります。

立場が変わればスタンスも変える必要があります。

オイラは元々、新人とはあまり話をしないよう心掛けていました。

最低限度のコミュニケーションを取るだけに留めて来ました。

続くかどうか分からない新人に労力を割きたくない・・・といってしまうと「外道人間」のようですが、仕方がありません。

情が移った後で辞められると、本当に心がおかしくなりそうなんです。

自分自身への防衛反応でもありました。

そして、

何より、

新人にとって、

高い壁

でなければならないと思ってきたからです。

十夢は団長はじめ、副団長もそうですし、ベテランがとにかく良い人。

気さくだし、懐が深いし、何より優しい。
(甘いわけじゃありませんけど。)

そんな中、一人くらいはとっつき難い奴がいる必要があると考えていました。

劇団は、「楽しいだけじゃないんだぞ。」を、示すのです。

しかし団員が増えたことにより、そのスタンスを変える必要が出てきました。

最近ではオイラは新人と会話してばかりです。
と、いうよりも、芝居作り以外の会話をしていないかもしれません。
コミュニケーションを全く取っていない。

取っていない?

いや、取れていない。

芝居作りの作業が遅れている中、焦りだけが蓄積していきました。

しかし、ある一人の団員の変化が、オイラを救ってくれています。

その人の名は、

かべちゃん。

彼女の変化は本当に有難く、オイラに勇気を与えてくれます。

かべちゃんが入団したのは今から3年前。

2009年のことです。

この頃の十夢は年中団員不足に苦しみ、役者を集めるだけで一苦労でした。

高校の頃の後輩に声をかけたり、一度退団した人に声をかけたり。

役者を集めるだけでその苦労でしたから、照明や音響、その他スタッフ関係をお願いするのはもっと大変でした。

一人当たりの責任は重く、役者は役者だけやっていれば良いというわけではありません。

小道具を集めたり、衣装を作ったり。

練習場所代確保の為にフリマもやりました。

あの頃を経験していれば、今が本当に恵まれた環境と感じるはずです。

しかし、

環境は恵まれてきたのですが、

逆に大変になってきていることもあります。

それは、

芝居の出来。

十夢は一つ一つ、ちょっとずつ、成長してきました。

やれることが増えてきたのです。

当然前回より面白い芝居を作らなくてはなりません。

そう。

重要で大変なのはここ。

前回より、

面白い芝居を。

大変だ。

こりゃ大変だ。

個人の成長なくして実現できないことです。

そして、演出の方向性を理解することも大切になってきます。

数年前は演出の方向性が分かっていなかろうと、希望通りの演技が出来なかろうと、役者は役者でした。

だって代わりがいないんだもん。

でも今は違います。

方向性が分からないなら、

演技が出来ないなら、

代わりがいるんです。

劇団なら至極当然な法則です。

上手い奴が役に付く。

今、かべちゃんの中で整理しきれているかは分かりません。

でも、心構え的なものは凄く感じます。

前々回主役をやって、たまひよ第2弾を経て、間違いなく成長しました。

実はかべちゃんとは最近の劇団の練習でほとんど話せていません。

練習前に挨拶をするくらいでしょうか。

ですが、彼女は今、オイラには輝いて見えます。

彼女の心構えが、成長が、オイラに勇気をくれます。

練習中の彼女の姿勢が、

「大丈夫ですよ。

 演出は間違っていませんよ。」

と言ってくれているように感じられるのです。

現在、2つの公演を同時進行で製作しておりますが正直「厳しい現状」です。

ひとつは役者達が台詞が入っていないので演出できません。

ひとつは役者達が感情に嘘を付くので場面が見ていられません。

上記は「演出」の範囲内ではないと思っています。

台詞を「覚える」「覚えない」までが演出の責任では流石に厳しいです。

その人の1日のスケジュールを管理できるわけじゃありませんから。

「台詞覚え」は役者個人の責任とさせて頂きたいところです。

しかし、

もうひとつの、「役者が感情に嘘を付く」これは演出の責任の範囲です。

今後は言葉を尽くして理解してもらうつもりです。

足掻いて、足掻いて・・・・その先へと進んでいきたいと思います。

【活動内容】
・十夢主催の自主公演
・持ち込み企画による企画公演

※お問合せはホームページからお願い致します

【団員募集中!】
初心者だって大歓迎!!
30代中心のアットホームな劇団です!
お気軽に見学に来てください。
一緒に楽しく舞台を創りましょう!!

ちょっとだけ「勇気」を出してください。

『未経験者だから・・・』 『もう年齢的に厳しい?』

『取り柄が一つも無いから』 『うまくやっていけるか不安』

こう思っている方はきっと多いと思います。
でも、ちょっとだけ、
ほんのちょっとだけ勇気を出してみてください。

何も気兼ねなんか要りません。
「遊びに行ってみよう!」と思うだけでいいのです。

劇団に入る・入らないはその後!
続くか続かないかの心配は更にその後!

そして、「うまくやっていけるか」の心配は・・・。

まずは私達を見てください。
私達はプロではありません。
誰に強制させられているわけではなく、
好きだから芝居を続けているのです。
でも、強制されていないからこそ、
一緒に芝居を創る仲間を大切にし、
時には楽しく笑って、時には悩みを相談したり、
同じ時間を共有できる喜びを持っています。

「誰か」と「何か」を創る喜びは、
本当に特別な時間です。
この喜びは、アナタの人生をもっともっと輝かせることでしょう。

私達は、待っています。
一緒に喜びを分かち合える仲間を待っています。
スポンサードリンク

市民活動ブログ

市民活動ブログ一覧へ